グリーンのボトルに跳ね上がる鮎の姿を描いたラベル。高知を代表する酒蔵、酔鯨酒造が手掛ける純米酒「香魚」は、2019年6月から夏季限定で販売されている。初夏の若鮎の爽やかな香りを引き立てるよう、五味をしっかりと表現した清々しい味わい。キリリと冷やして、鮎料理をはじめ魚介類と一緒に愉しみたい日本酒だ。
夏の季語でもある鮎は、別名を「香魚」とも言う。冬に河口付近で生まれ、春ごろ遡上を始めて川底の苔を食べながら育つため、夏には瓜のような爽やかで甘い香りを放つようになる。清らかな流れに住む天然鮎は、その川の環境を如実に反映する香り高い魚だ。
徳島県に源流を持ち、高知県の東端にある東洋町で太平洋へと注ぐ野根川は、豊富な水量と緩やかな流れと水質の良さが自慢で、天然鮎が多く遡上することでも知られる。臭みがなく上品な香りの野根川の鮎は、2001年に「清流めぐり利き鮎会」でグランプリに輝き、日本一の味と称された。この香り高い鮎をアテに、野根川の清流から作られた酒を味わってもらいたいというコンセプトで「香魚」は誕生した。


国内でも指折りの水質と透明度を誇る野根川。清流でしか生息しない生物も多く見られる
「香魚」は、野根川の鮎とのマリアージュに徹底的にこだわり、野根川の伏流水を仕込みに用い、高知県産の米で醸している。まさに地元創生のための酒と言えるだろう。酔鯨酒造では、この「香魚」の売り上げの一部を、水を守る活動を行うNPO法人ウォーターズ・リバイタルプロジェクトへと寄付し、天然鮎が遡上し続ける野根川の環境を守るサポーターともなっている。
香り高い野根川の鮎と純米酒「香魚」、自然の恵みが育んだ2つのアユを共に味わう幸せを、この夏、じっくり愉しみたい。
◆酔鯨 純米酒「香魚」 1,458円(税込)
https://www.suigei-net.com/
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