オープン以来、草間彌生やダニエル・ビュレンといった世界的アーティストが手がけてきたGINZA SIXのシンボルともいえる中央吹き抜け空間。今回、世界中から注目されているアーティスト、吉岡徳仁の「Prismatic Cloud」を10月下旬(予定)まで展示する。


鑑賞する位置や目線の高さにより、様々な表情をみせる光の雲。感覚を超越した自然のエネルギーを感じるダイナミックなインスタレーションだ。
日本初公開となる本作品は2017年に米国ヒューストンのアレンセンターで発表され、GINZA SIXのためにアレンジしたもの。自然の原理からインスピレーションを受けたという同作品は全長10m、高さ15mにもおよぶ光の彫刻だ。1万本のプリズムロッドが光を透過する無数のレイヤーを創り出し、太陽の光を纏った雲のような造形を生み出す。


今回のPrismatic Cloudだけでなく、吉岡はこれまでも自然の原理からインスピレーションを受けた作品を発表してきた。
左:「snow」(2010)
宙を浮遊したのち、静かにランダムに舞い降りてくる雪を羽毛で表現した横約15mのダイナミックなインスタレーション。
右:「虹の教会」(2010・2013)
500個ものクリスタルプリズムを、微妙な角度をつけながら積み重ねた高さ12メートルものステンドグラス。自然の光を虹色に変化させる。
長年にわたり文化を発信してきた銀座。GINZA SIXでは館内に注目アーティストの作品を常設展示し、訪れた人がアートと触れ合う機会を創出している。吉岡徳仁による自然のエネルギーに満ちたダイナミックな作品を様々な角度から体感し、心が豊かになる時間を過ごしてみては。


2020年1月6日公開しているPremium Japan「家具の革新に挑む Kartell×吉岡徳仁」より。伊インテリアブランドKartell社とのコラボレーションについて、同社コマーシャルディレクター フェデリコ・ルーティとの対談。背景の照明は吉岡が宇宙に浮かぶ惑星をイメージしてデザインしたKartellの照明「プラネット」
吉岡徳仁 Tokujin Yoshioka
1967年生まれ。2000年に吉岡徳仁デザイン事務所を設立。デザインから建築、現代美術まで、幅広い領域において活動している。ニューヨーク近代美術館やオルセー美術館、フランス国立近代美術館等の世界の主要美術館にて永久所蔵されている作品も多数。東京2020オリンピック・パラリンピックでは聖火リレートーチのデザインを手がけた。
(敬称略)
吉岡徳仁「Prismatic Cloud」
展示場所:GINZA SIX 2F 中央吹き抜け(東京都中央区銀座6-10-1)
展示期間:2020年2月27日(木)~10月下旬(予定)
サイズ:全長10m×高さ15m
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