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春日大社 国宝殿にて開催「究極の国宝 大鎧展 ―日本の工芸技術の粋を集めた甲冑の美の世界―」

2025.6.20

甲冑史を彩る名品が集結。史上初、“国宝 大鎧の双璧”の並列展示も

(左)春日大社所蔵 国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾)【通期展示】
(右)櫛引八幡宮所蔵 国宝 赤糸威鎧(菊一文字の鎧兜)【通期展示】

平安時代後期から南北朝時代に作られた、日本甲冑の頂点「大鎧」に焦点を当てた展覧会「究極の国宝 大鎧展 ―日本の工芸技術の粋を集めた甲冑の美の世界―」が、春日大社 国宝殿にて開催される。会期は7月5日(土)から9月7日(日)まで。


金工、漆工、染織など、あらゆる工芸技術が融合した甲冑は、日本人の工芸技術の高さと美意識をあらわす総合芸術といえる。そんな甲冑のなかでも上級武将の「式正の鎧」として、その威厳と格式を今に伝えるのが大鎧だ。


春日大社所蔵 国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾)【通期展示】 春日大社所蔵 国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾)【通期展示】

春日大社所蔵 国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾)【通期展示】


本展には、国宝指定を受けた甲冑18点のうち、実に半数にあたる9点が集結。なかでも最大の見どころが、春日大社所蔵の赤糸威大鎧(竹虎雀飾)と、櫛引八幡宮所蔵の赤糸威鎧(菊一文字の鎧兜)の史上初の並列展示。


櫛引八幡宮所蔵 国宝 赤糸威鎧(菊一文字の鎧兜)【通期展示】 櫛引八幡宮所蔵 国宝 赤糸威鎧(菊一文字の鎧兜)【通期展示】

櫛引八幡宮所蔵 国宝 赤糸威鎧(菊一文字の鎧兜)【通期展示】


いずれも飾金物の精緻さと大胆さが際立つ2点は“国宝 大鎧の双璧”とも称され、その美と格式は現存する大鎧のなかでも別格。名宝を見比べながら鑑賞できる、またとない機会だ。


春日大社所蔵 国宝 赤糸威大鎧(梅鶯飾)【通期展示】 春日大社所蔵 国宝 赤糸威大鎧(梅鶯飾)【通期展示】

春日大社所蔵 国宝 赤糸威大鎧(梅鶯飾)【通期展示】


春日大社所蔵 国宝 黒韋威矢筈札胴丸【前期展示】 春日大社所蔵 国宝 黒韋威矢筈札胴丸【前期展示】

春日大社所蔵 国宝 黒韋威矢筈札胴丸【前期展示】


そのほか、八代将軍徳川吉宗が惚れ込み複製品を作らせた、国宝 赤糸威大鎧(梅鶯飾)や、楠木正成奉納との社伝が残る国宝 黒韋威矢筈札胴丸、鎌倉後期の大鎧の姿を示す名品、国宝 白糸威鎧、籠手単独では唯一の国宝、国宝 籠手など、そうそうたる名品が一堂に集結。


日御碕神社蔵 国宝 白糸威鎧(兜、大袖付)  日御碕神社蔵 国宝 白糸威鎧(兜、大袖付) 

日御碕神社所蔵 国宝 白糸威鎧(兜、大袖付) 画像提供:東京国立博物館Image:TNM Image Archives【前期展示】


春日大社蔵 国宝 籠手【前期展示】 春日大社蔵 国宝 籠手【前期展示】

春日大社所蔵 国宝 籠手【前期展示】


防具であると同時に、戦乱の世の誇りと信念を映す大鎧。日本人の精神性を今に伝える貴重な品々を、ぜひ間近で鑑賞してはいかがだろうか。

 

◆「究極の国宝 大鎧展 ―日本の工芸技術の粋を集めた甲冑の美の世界―」
【会期】2025年7月5日(土)~2025年9月7日(日)
前期:7月5日(土)~8月3日(日)/ 後期:8月9日(土)~9月7日(日)
※展示替休館:8月4日(月)~8月8日(金)
【開館時間】10:00~17:00(16:30受付終了)
【会場】春日大社 国宝殿(奈良県奈良市春日野町160)
【料金】一般 1,500円、大高生 1,200円、中小生 500円

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