「いろは文字文帯地」(1958)「いろは文字文帯地」(1958)

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静岡市立芹沢銈介美術館で開催「型紙 美しい染物への約束」

2025.10.24

人間国宝・芹沢銈介 生誕130年記念展

「いろは文字文帯地」(1958)

型絵染の人間国宝・芹沢銈介の生誕130年を記念して、静岡市立芹沢銈介美術館にて記念展「型紙 美しい染物への約束」が開催中。会期は12月7日(日)まで。


芹沢銈介 芹沢銈介

芹沢銈介は、生涯の師である柳宗悦と、沖縄の染物・紅型(びんがた)との出会いをきっかけに染色の道を進み、独自の色彩感覚とデザインで数々の名作を生み出した。


芹沢銈介 鯛泳ぐ文着物 芹沢銈介 鯛泳ぐ文着物

(左)「鯛泳ぐ文着物」(1964) (右)「鯛泳ぐ文着物」の型紙(東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館蔵)


芹沢銈介 いろは文字文帯地 芹沢銈介 いろは文字文帯地

(左)「いろは文字文帯地」(1958)(右)「いろは文字文帯地」の型紙(東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館蔵)

 

 


型染とは、渋紙を彫りぬいた型紙と防染糊を使う間接的な染色技法で、芹沢は作品そのものに加え、彫った型紙の美しさも高く評価されていた。本展では、東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館が所蔵する型紙を中心に、彼の言葉「よき型紙は美しい染物を約束する。そしてそれ自身美しい」を体現する作品群を紹介している。


芹沢銈介の家(内部) 芹沢銈介の家(内部)

芹沢銈介の家(内部)


国内では珍しい染色作家の美術館である芹沢銈介美術館は、およそ1,300点の芹沢銈介作品のほか、工芸品の収集家でもある芹沢のコレクション4,500点を所蔵。また併設の「芹沢銈介の家」(毎週日曜・祝日のみ公開)には世界各地の工芸品が展示され、芹沢の暮らしと美意識を体感できる空間となっている。


「布文字春夏秋冬二曲屏風」の型紙(1965) 「布文字春夏秋冬二曲屏風」の型紙(1965)

「布文字春夏秋冬二曲屏風」の型紙(1965)


完成した型染め作品とは異なる美しさを宿す型紙。時を経てもなお、“美の原点”として静かに輝き続けるその魅力に触れてみてはいかがだろうか。

 

◆芹沢銈介 生誕130年記念展「型紙 美しい染物への約束」
【会期】開催中~2025年12月7日(日)
【会場】静岡市立芹沢銈介美術館(静岡県静岡市駿河区登呂5-10-5)
【観覧料】一般420円、高大生260円、小中学生100円
※未就学児無料
【休館日】毎週月曜日(11/3、11/24は開館)、11/4、11/25

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