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夏です!浴衣の季節、下駄はどうしていますか?:「メイドインジャパン見つけた」vol.24 渡辺ゆり子

2016.07.17

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長野県の小布施に行った時にふらりと入ったお店で買いました。なんとも涼し気で楚々とした大人な感じがして。
桐の台に麻の花緒。シンプルだけど、所謂老舗草履屋さんの下駄とはひと味違っている所が気に入っています。
台が高めなのですが、素材が足に気持ちよく履けます。

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裏側には鼻緒のとめ部分を金具でカバーしてあります。裏側もお洒落。

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並べると台の高さがこんなに違います。前の歯が斜めになっているのを“のめり”と言うそうです。下駄の素材はほとんど桐。

桐は最も下駄に適した木材でその軽さ、柔らかさから生み出される歩きやすさはコンクリート道路の現代でも同じです。音がしますが、それも心地いいもの。

余談ですが、湯島にある和食屋さん、“くろぎ”へ夏に伺ったとき、料理人が働きながら履いている下駄の音がなんとも心地よく、鱧の骨きりの音と共に夏の風情を感じました。

下駄の種類には、

1.駒下駄
下駄と言えば、2枚歯の下駄をイメージします。下駄の基本です。

2.のめり
前の歯がななめになっている形状の下駄。
後ろの歯が駒下駄のような歯が着いているものを千両。名前の由来は千両役者が好んで履いていたからさそう。

同じ“のめり”でも、後ろの歯が台と一体化したように歯が丸く着いているものを小町。美人のことを○○小町と呼ぶように女性が履く下駄です。私の下駄はのめりの小町ですね。
なぜか二本歯の駒下駄は持っていません。次回は駒下駄買おうかしら。

3.右近下駄
草履のような形状で高さのない下駄。

下駄の効用、色々ありますよね。何と言っても裸足で履く訳ですから、五本指の開放感が気持ちいい。外反母趾にもならないし、蒸れないから水虫対策にも良し。身体のバランス感覚も養われます。足のツボが刺激されるので脳の活性化にもいいようです。昔の草履、下駄文化の時には認知症はあまり見られなかったとか。そして、ツボ効果で、内蔵の働きも改善されるし、好い事ずくめ。

夏、下駄をもっと履きたいですね。

 

取材・文/渡辺ゆり子

【渡辺ゆり子の〈メイドインジャパン見つけた〉】一覧記事はこちら
https://www.premium-j.jp/yuriko-watanabe/

 

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《プロフィール》

渡辺ゆり子

食空間のトータル・コーディネーター。その範囲は、テーブルコーディネートからフラワーアレンジメント、インテリアデザインに及ぶ。フランス開催のアートフローラル国際コンクールで日本人初の優勝。
シュバリエ ド シャンパーニュ 叙勲。

「LEON」にて「オヤジのトキメキダイニング」を2002年より連載、同誌最長の14年目に突入。
2016年10月末に新刊『小さな家を素敵に変えるアイデア』(講談社)が発売。