“仏”の気配を持つ不思議なフィギュア。 現代美術家・上根拓馬の個展が開催
一見無機質な作品だけれど、眺めているうちに、じわじわと心に何かが湧き上がってくる不思議なエキシビションが、2月24日(金)より東京・江東区のEARTH+GALLERYにて開催されます。
東京と京都を中心に活躍する、現代美術作家・上根拓馬による個展「飛天…APSARAS IN FLIGHT」。そのインスタレーションの基盤となるのは、仏教の世界に登場する神々の存在や、それらが持つ宗教観を研究、解釈し、表現されたフィギュアです。
上根氏が幼少期に出会った仏像たちの放つ、得体の知れない雰囲気。内部から漏れ出るような濃密な空気から感じた恐怖の記憶と、SF 映画の宇宙服やスーツ、ジャポニズム的なロボットたちに感じた同じ匂い……。人生において、制作というものが大きなウェイトを占めはじめたとき、少し忘れていたその感情たちが目を覚まし、深く掘り下げながら作品に落とし込むことをスタートさせたといいます。
精神性を内側にこめた立体作品として誕生した「Gardien」は、いわゆるフィギュアの様相でありながら、仏の気配をもって静かに鎮座します。
神々の世界に新たな観念を吹き込み、現代に再現させた、上根氏の「Gardien」たち。作品と向き合うことで、想像を超えたさまざまな感覚が呼び覚まされるかもしれません。
2月25日(土)には、オープニングイベントとして、音楽家・藤田陽介によるコラボレーションパフォーマンスLIVEも開催されます。
■上根拓馬 個展「飛天…APSARAS IN FLIGHT」概要
会期 :2017年2月24日(金)~3月12日(日)※毎週月曜休廊
時間 :各日11:00~19:00 ※最終日のみ17:00終了
料金 :無料
会場 :EARTH+GALLERY (135-0042 東京都江東区木場3-18-17 1F)
■問い合わせ
EARTH+GALLERY(株式会社アースプラス)
http://earth-plus.net/?p=7858
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