蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)冬眠していた虫たちが姿を見せ始める頃

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第七候 啓蟄 初候「蟄虫啓戸」

2020.3.3

蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)
冬眠していた虫たちが
姿を見せ始める頃

日本の季節は春・夏・秋・冬の四つだけではなく、初春の立春から始まり、晩冬の大寒に終わる二十四節気、さらに二十四節気をそれぞれ三つに分けて一年を72等分した、七十二候という細分化された繊細な季節がある。

 

「今=ここ」にある季節を、コンテンポラリーに切り取ったビジュアル、そして季寄せ―――
季節の気配・花鳥風月・草木などの折々の自然に眼差しを向ける感性豊かな暦・歳時記を意識した日常ほど、贅沢なものはない。

2020年3月5日〜3月19日 二十四節気 / 啓蟄 2020年3月5日〜3月19日 二十四節気 / 啓蟄

2020年3月5日〜3月19日
二十四節気 / 啓蟄

二十四節気の中で啓蟄(啓蟄)とは土の中で冬眠していた虫たちが陽光に誘われ姿を見せ始める頃。啓は開く、蟄は冬眠している虫を意味するが、虫に限らず動物も冬眠から目覚め、植物も土から顔を覗かせ始める。日に日に寒さが和らぎ、溢れる陽光に春を感じ始める季節だ。

 

七十二候では、啓蟄は第七候(初候)蟄虫啓戸 (すごもりのむしとをひらく)3/5〜3/9(2020)、第八候(次候)桃始笑(ももはじめてさく)3/10〜3/14 (2020)、第九候(末候)菜虫化蝶(なむしちょうとかす)3/15〜3/19(2020)の三つの季節に分けられる。

 

冬籠りしていた虫たちが目覚め、姿を現わす季節。この頃は春雷がおこる季節でもあり、その音に驚いた虫たちが地上に出てくるとも言われていた。花が咲くことを、昔は「笑う」と言った。桃の花のつぼみがほころび、漂う香りは人々に春の到来を実感させる。菜虫とは、大根や株の葉につく青虫のこと。害虫と呼ばれていた幼虫が、さなぎになり、越冬し、美しい蝶に姿を変える。花の周りを舞う蝶は、春の象徴そのものだ。

第七候(初候) 蟄虫啓戸 (すごもりのむしとをひらく) 第七候(初候) 蟄虫啓戸 (すごもりのむしとをひらく)

第七候(初候)
蟄虫啓戸 (すごもりのむしとをひらく)

漂う甘い香りに惹かれて歩けば、
赤い蕾が白く開いた、
清楚な趣の沈丁花。
春を知らせるのは花だけじゃない。
わらび、ぜんまい、ふきのとう・・・
土から顔を覗かせ始める山菜も、
陽光かがやく春に誘われて。


啓蟄の歳時記・季寄せ 啓蟄の歳時記・季寄せ

啓蟄の歳時記・季寄せ

二十四節気 / 啓蟄
七十二候 /
第七候(初候)蟄虫啓戸 (すごもりのむしとをひらく)3/5〜3/9(2020)
第八候(次候)桃始笑(ももはじめてさく)3/10〜3/14 (2020)
第九候(末候)菜虫化蝶(なむしちょうとかす)3/15〜3/19(2020)

 

気配:初雷  花:沈丁花 ヒヤシンス 茶花:桃の花 ミツマタ
襲(かさね)の色目:柳(表-白 裏-淡青)
行事:彼岸 東大寺二月堂お水取り(奈良) 装い:袷
料理:たらの芽の天ぷら あさりの酒蒸し 菓子:ぼた餅
魚貝:さわら にしん 野菜:たらの芽 ぜんまい 果物:伊予柑
星座:ふたご座 こいぬ座 季語:啓蟄 春雷 春の雲
俳句:虫出しの雷と聞きたる水辺かな(日原 傳)

啓蟄 啓蟄
Photography by Mai Kise
Video editing by Mei Tsukishiro(Park Sutherland)
Music by Yosuke Tsuchida

 

 

参考文献:『季語・歳時』『二十四節気と暦』国立天文台 暦計算室 貴重資料展示室、『合本俳句歳時記第五版』角川書店、『かさねの色目-平安の配彩美』青幻舎、『四季の暮らし美しい朝夕巻一四季の着物春・夏』講談社、『美しい季語の花』誠文堂新光社

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