オークライズムを紐解く12の扉

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オークライズムを紐解く12の扉

2019.7.18

1. 「オークラ・ランターン」と「蘭花照明」がThe Okura Tokyoに再び灯る

2019年9月、新しい時を刻み始める「The Okura Tokyo」。新しいオークラは「オークラ ヘリテージウイング」と「オークラ プレステージタワー」の2棟からなり、オークラの真髄や伝統は継承されつつ、さらなる進化を遂げるという。オークラの魅力を再確認し、新しいThe Okura Tokyoの姿に迫る12のストーリー。

オークラロビーのシンボル「オークラ・ランターン」とオーキッドバーの「蘭花照明」が、
新しい空間に美しい光を作り出し、新たな時を刻んでいく

場の記憶はさまざまな要素の集合としてかたちづくられる。1962年に誕生して以来、多くの人々を迎えてきたオークラのロビー。その空間の心地よさは、柔和な光とともに訪れた人々の心に深く刻まれてきた。まさに日本の空間。その空気を、The Okura Tokyoでは、オークラ プレステージタワーで再び堪能できる。建築家 谷口吉郞氏の設計となる本館ロビーの設計は、そのために緻密な調査、記録がなされた。

古墳時代の装飾玉である水晶の結晶の上下を切り落として磨き上げた切子玉型。オークラ・ランターンの名で親しまれている。 古墳時代の装飾玉である水晶の結晶の上下を切り落として磨き上げた切子玉型。オークラ・ランターンの名で親しまれている。

古墳時代の装飾玉である水晶の結晶の上下を切り落として磨き上げた切子玉型 。オークラ・ランターンの名で親しまれている。

あかりをもたらすのは「オークラ・ランターン」。古墳時代の首飾りに用いられた飾り玉で、多面体にカットされた水晶の切子玉型に着想を得た造形の照明器具だ。五角形を十面組み合わせた多面体が、5つ連ねられている。


オークラ・ランターンは新たに生まれ変わり、オークラ プレステージタワーで蘇る。 オークラ・ランターンは新たに生まれ変わり、オークラ プレステージタワーで蘇る。

オークラ・ランターンは新たに生まれ変わり、オークラ プレステージタワーで蘇る。

ランターンの五角形の造形が広々とした空間にもたらすリズム感も、ロビーの表情を豊かなものにしている。安定感を生み出す直線とは異なる造形のリズム感も日本古来のかたちと切り離せない。たゆたう自然に対する細やかな意識が、ランターンのフォルムには込められてきた。


本館のオーキッドバーには、岩田藤七作の蘭花を模った数個の吹きガラスの照明が取りつけられていた。 本館のオーキッドバーには、岩田藤七作の蘭花を模った数個の吹きガラスの照明が取りつけられていた。

本館のオーキッドバーには、岩田藤七作の蘭花を模ったガラスの照明が取りつけられていた。

オークラ ヘリテージウイングには、名物バー「オーキッドバー」の壁面にあった照明「蘭花」も登場する。こちらは日本を代表するガラス工芸家、岩田藤七が吹きガラスで表現した優雅な蘭の花。オークラに流れてきた時間と空間の魅力は、あかりとともに、さらに新たな時代へとつながれていく。

「オークラ・ランターン」はオークラ プレステージタワー5階ロビーに、「蘭花照明」はオークラ ヘリテージウイング5階ロビーに蘇る。

 

(敬称略)

Text by Noriko Kawakami
Photography by © The Okura Tokyo

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