設計図のない建築家・ガウディの魅力を実測で知る企画展「ガウディをはかる」

2019.04.09
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サグラダ・ファミリア 誕生の門 断面アイソメ/1985 、サグラダ・ファミリア©️田中裕也

未完の大傑作「サグラダ・ファミリア」をはじめ、ほとばしる才能で数々の個性的な建築作品を残したアントニオ・ガウディ。スケッチと模型をベースに職人と一緒に作品を作り上げる、という独自の手法を取っていたため、彼が手掛けた建築の設計図面はほとんど残されていません。

そんなガウディの作品の魅力を詳細に知ることができる企画展「ガウディをはかる-GAUDI QUEST-」が、東京・品川区にある建築倉庫ミュージアムにて、2019年6月30日(日)まで開催されています。

世界遺産としても知られるガウディの建築作品を40年に渡って測り続けてきた、実測家であり建築家の田中裕也氏による実測図から、ガウディの新たな魅力を発見する展覧会です。


(上)ガウディ建築のアーチ・バリエーション/1991 、(右)カサ・バトリョ 立面図/1990、(左)コロニア・グエル 断面アイソメ/1984 ©️田中裕也

本展では、「サグラダ・ファミリア」、「カサ・ミラ」、「カサ・バトリョ」など、主要6作品の図面を70点以上展示。実に8年の歳月をかけたという「グエル公園」の実測図も公開します。目玉と言うべきは、田中氏の収蔵品の中でも5メートルを超える大作、「サグラダファミリア」の鐘楼図。さらに、会場内には「グエル公園」の階段を1/1スケールで再現し、来場者が自ら展示物を測ることで身体スケールや視覚矯正の効果などを学ぶことができる仕組みとなっています。

設計図を用いず、独自の感覚に基づいたスケッチと模型、実験によって建築作品を作り上げたガウディ。生物のような曲線で築かれた作品たちの、色鮮やかな物語性の陰にある合理性を、実測図によってより深く知り、今まで見えていなかった魅力や建築の楽しさを感じることができる企画となっています。

 

◆ガウディをはかる-GAUDI QUEST-
会期:2019年6月30日(日)まで 休館日:月曜(月曜が祝日の場合は翌火曜が休館)
     ※2019年5月7日(火)~5月21日(火)の期間は休館
会場:建築倉庫ミュージアム 展示室A
     東京都品川区東品川 2-6-10
開館時間:11時〜19時(最終入館18時)
公式サイト:https://archi-depot.com/exhibition/gaudi-quest