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2020年に向けて銀座が開始するプロジェクト「G2020」《前編》

2018.02.20

銀座のガイドインフォメーション 「G Info」


前回、1964年の東京オリンピック開催から56年後の2020年。再び、東京でオリンピックが行われます。選手村や競技場にほど近い繁華街である銀座には、いつも以上に多くの人が集まることでしょう。

座は、実は大きな商店街。銀座にある多くの店舗や企業は、商店街組織である「通り会」、自治体組織である「町会」、業種業態の組合や任意団体などに加入しています。そしてこれらを取りまとめる銀座地域全体の意思決定機関に「全銀座会」(34団体が参加)があります。この全銀座会は、「銀座よろず問合せ窓口」的役割も担っているのですが、2013年9月に、2020年のオリンピック開催地が東京と決まって以来、「銀座でオリンピック関連のイベント等ができるか」「銀座としては何をするのか」等の問合せが多数寄せられました。そのため、全銀座会では、東京オリンピック・パラリンピック関連に特化した窓口を組織内に作ることに。それが、「G2020」という委員会です。

「G2020委員会の役割には、大きく2つあります。ひとつが、東京オリンピック・パラリンピックに関連した銀座での取り組みの取りまとめ役。もうひとつが、2020年以降の銀座をどう盛り上げていくかの議論の場です」。そう語るのは、G2020委員長である、ハツコエンドウ社長・遠藤彬さん。遠藤さんは、全銀座会に参加する通り会では最大の銀座通連合会・会長です。G2020のプロジェクトメンバーはみな、遠藤さんのように、全銀座会などに参加するメンバーが兼任しています。前回の東京オリンピックの際は19歳で、アメリカに留学中だったという遠藤さん。当時と今回とでは、すべてが大きく違うと言います。「あの頃の日本はまだインフラが整っておらず、例えば高速道路もオリンピックを目標に造り上げました。また、オリンピック前に銀座でイベントが開催されたり、期間中も多くの人出で賑わったと聞いています」。昭和30年代後半のオリンピック景気に湧いた当時の銀座は、今とはまた違った賑わいや華やかさに満ちていたそうです。


G2020委員長の遠藤彬さんとG2020 事務局を務める永井真未さん

回の東京オリンピック・パラリンピックでは、銀座から徒歩圏内の晴海に選手村ができることが決定。選手やスタッフなど、オリンピック関係者が多数、銀座を訪問することが想定されます。「東京オリンピック・パラリンピックという一大イベント中は、通常以上に多くのお客さまを銀座にお迎えすることになると考えられます。お客さまひとりひとりが、楽しく、快適に銀座で過ごしていただけるよう、早期から準備に取り組むのも、G2020のミッションのひとつです」。と説明してくれる、G2020・事務局を務める永井真未さん。お父様が8代目を務める老舗呉服屋「銀座越後屋」で経理を担当しています。

銀座では2014年頃から、訪日外国人旅行者が急増。経済効果が認められた反面、迎え入れる準備が不足して、対応に苦慮するケースもままあったそうです。この解決策のひとつとして、G2020では、訪日外国人の方々に気持ちよく銀座を楽しんでいただくためのガイドブックを作成。英語と繁体字版、英語と簡体字版の2種類を、銀座内のデパートや観光案内所などで配布しています。

 

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旅行指南享受銀座(How to Enjoy the Town of Ginza)

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©さくらプロダクション/日本アニメーション

「ガイドブック『旅行指南享受銀座 How to Enjoy the Town of Ginza』では中国語圏で人気の高い『ちびまる子ちゃん』を使用。まるちゃん一家が静岡から銀座に遊びにくるという設定で、それぞれの特徴あるキャラクターをうまく用い、“スマートな銀座の楽しみ方”をご案内するスタイルを取っています」。

 

 

《後編に続く》

お話をうかがった人:

遠藤 彬さん (遠藤波津子グループ 代表取締役社長)

1943年生まれ。四代目遠藤波津子の次男として東京に生まれる。
慶応大学商学部卒業後、札幌テレビ放送 株式会社に入社。1973年、株式会社遠藤波津子美容室入社、常務取締役に就任。1993年、株式会社遠藤波津子美容室 代表取締役社長、株式会社遠藤波津子きものさろん(現 株式会社ハツコ エンドウ ウエディングス)代表取締役社長就任、現在に至る。1980年代、婚礼衣装が洋装に変わるのに伴い、銀座に「遠藤波津子ウエディング・コレクション」を開店し、常に数百着のドレスが用意されたショールームで、ゆっくりと衣装が選べるスタイルを確立。また1990年代には日本の老舗ホテルとの関係を維持しながらも、外資系ホテルへの出店をスタート。婚礼衣装以外にも、一般美容室、婚礼美容室、エステティックなど多様なニーズに対応するべく事業を拡大した。また、ライフワークとして銀座通連合会の副理事長、理事長及び全銀座会代表幹事を歴任し、2016年6月より会長に就任。「銀座街づくり会議」、「銀座デザイン協議会」を設立し、銀座の街の様々な活動に日々携わっている。2020年の東京オリンピックに向けて設立された「全銀座オリンピック・パラリンピック対応委員会」委員長を兼任。

 

永井真未さん (全銀座会G2020事務局、株式会社越後屋 取締役部長)

1975年生まれ。八代目永井甚右衛門の長女として東京に生まれる。
上智大学法学部卒業後、東京都住宅供給公社に入社。その後、ビジネスホテルを運営するベンチャー企業で、事業の立ち上げなどに従事した後、東急ファイナンスアンドアカウンティング株式会社に入社、東急電鉄のグループ会社へ出向し、経理担当として経理業務の効率化や改善提案などを行う。2010年より、家業である株式会社越後屋へ入社し、間接部門を担当。また、銀座の商店・会社経営者のメンバーで構成される地元青年団体である銀実会に参加し、銀座で行われる催事の企画運営に携わってきたことをきっかけに、2014年より全銀座会G2020事務局を務める。

 

インタビュー 編集長 島村美緒 文 木原美芽