六雁(むつかり)のゆったりとしたカウンター席で。料理人と食べる人の心が出逢う、劇場のような空間が広がる。

Lounge

Tokyo, 7 p.m.

MICHIRUのGINZA 夜7時

2020.1.9

心身ともに美しさを磨くメイクアップアーティストが堪能する「六雁」の旬の味

六雁(むつかり)のゆったりとしたカウンター席で。料理人と食べる人の心が出逢う、劇場のような空間が広がる。

1990年代からパリ、ニューヨークで経験を積み、現在は東京を拠点にメイクアップアーティスト、ビューティディレクターとして活躍するMICHIRUさん。美を創作するベテランが多くの経験を通して感じてきたことは、美は心身の健やかさがあってこそ輝く、という事実だ。その想い通り、口にするほどに美しくなれる、そんな感慨を抱かせる日本料理店へと誘ってくれた。

ヨガと野菜中心の食事で
心身を整える日々

MICHIRUさんは野菜や玄米を主にした食事をし、ヨガに親しみ、健康的な生活を心がけている。身体を整えるようになったのは、仕事がハードで体調が万全でなかった経験から、トータルで暮らし方を改善してきた。その暮らしの中で、外食やハレの日のごちそうも身体によいものを、と選んだのが日本料理店「六雁(むつかり)」だ。

左:六雁のオープンキッチンに立つ総料理長、秋山能久(あきやまよしひさ)氏。そのたたずまいからもシャープで洗練された感性が伝わる。右:冬の前菜の一皿「季節野菜のおひたし」。白のエレガントな皿は、有田焼と同様400年の歴史を持つ佐賀県嬉野の肥前吉田焼。料理のイベントで嬉野と縁の深い秋山総料理長の考案により製作されたもの。 左:六雁のオープンキッチンに立つ総料理長、秋山能久(あきやまよしひさ)氏。そのたたずまいからもシャープで洗練された感性が伝わる。右:冬の前菜の一皿「季節野菜のおひたし」。白のエレガントな皿は、有田焼と同様400年の歴史を持つ佐賀県嬉野の肥前吉田焼。料理のイベントで嬉野と縁の深い秋山総料理長の考案により製作されたもの。

左:六雁のオープンキッチンに立つ総料理長、秋山能久(あきやまよしひさ)氏。そのたたずまいからもシャープで洗練された感性が伝わる。
右:冬の前菜の一皿「季節野菜のおひたし」。白のエレガントな皿は、有田焼と同様400年の歴史を持つ佐賀県嬉野の肥前吉田焼。料理のイベントで嬉野と縁の深い秋山総料理長の考案により製作されたもの。


ドラマティックな食空間に広がる
美しい野菜料理

銀座並木通りにある六雁は、店内中央に広いオープンキッチンがある劇的な空間が特徴だ。ゲストは幅広いカウンターにゆったりと座って、料理人が食材と真剣勝負する舞台を眺めながら旬の美味に舌つづみを打つ。MICHIRUさんは野菜が美味しい懐石和食の店としてここを知り、2013年に訪ねて以来、家族とも訪れるようになった。

この日、前菜の一皿として供されたのは「季節野菜のおひたし」。イチジク、さつまいも、千枚漬け、ロマネスコ、ザクロにフグの白子も加わり、旬の食材が流麗に並ぶ。「料理はアート。食べる前に目でも楽しんでいただければと思います。斜めに並べることで皿の景色も変わります」と、気鋭の秋山総料理長は語る。

六雁の6階の個室(5~6人用)には、左官技能士・挾土秀平(はさどしゅうへい)による大胆な壁塗りがある。天井が高く、天窓から光が入る心地よく芸術的な空間だ。 六雁の6階の個室(5~6人用)には、左官技能士・挾土秀平(はさどしゅうへい)による大胆な壁塗りがある。天井が高く、天窓から光が入る心地よく芸術的な空間だ。

六雁の6階の個室(5~6人用)には、左官技能士・挾土秀平(はさどしゅうへい)による大胆な壁塗りがある。天井が高く、天窓から光が入る心地よく芸術的な空間だ。

すべてに質の高い日本に感激
銀座は日本の美点を物語る街

「この店のオープンキッチンを眺めていても、多くの料理人さんがきびきびと動き、料理長は繊細な料理をしながら、スタッフの動向にも客の料理の進行にも、鋭くきめ細かく目配りをし、感動します」。海外から日本に戻って思うのは、たとえば食事ならサービスも料理もすべてに質が高いこと。また日本の社会が、信頼と信用を基礎に機能していることだという。「それはお金で買えない何かだと感じます」。とりわけ銀座は日本の美点を感じる街だ。銀座では音楽を楽しめるクラブにも、コーヒーを飲みながら書籍を楽しめるカフェにも、情報を収集するためにもよく足を運ぶ。

銀座の街で。パリもNYも創造性の高い素晴らしい街だが、日本と異なり、つねに自己主張を求められる社会だった。日本のすべてにおける質の高さは、海外からくるモデルたちも感激させるという。 銀座の街で。パリもNYも創造性の高い素晴らしい街だが、日本と異なり、つねに自己主張を求められる社会だった。日本のすべてにおける質の高さは、海外からくるモデルたちも感激させるという。

銀座の街で。パリもNYも創造性の高い素晴らしい街だが、日本と異なり、つねに自己主張を求められる社会だった。日本のすべてにおける質の高さは、海外からくるモデルたちも感激させるという。


その人の持つ空間感を整え、
美しさを引き立てる

最先端のモードなメイクでも定評があり、その感性、高いテクニック、凛としてあたたかな人柄でも人気と信頼を集めるMICHIRUさん。自身のメイクの特色は、モデルでも女優でも、その日のその人をよく観察し、当人の持つ空気感を整え、個性や美しさを引き立たせることだと語る。

 

仕事をする上で大切にしていることは、「直接肌に触れる仕事です。だからメイクをする相手と気持ちよくエネルギーの交換をし、最上のパフォーマンスを発揮できるよう、自分自身の心身をきちんと調和させ整えることです」。表面を飾ることも仕事だが、美しさの本質は内側にある。メイクがきれい、ではなく、その人の本質を輝かせることが仕事、という明確な思いがある。

 

「自分が整っていないと相手にも伝わります。美しくすること期待される役割だからこそ私自身の内面もきれいに、と務めています」。リフレッシュは、夫や友人とともに行く山登りやトレッキング。頂きに神社がある山が好きだ。「山の上に神を祀り、神さまが山も人も守っている。いいなと思います」。その笑顔とすらりとした姿は、銀座の街にも自然の中にも似合う。メイクは心に深く作用する大きな力がある。これからはその無限の力を、垣根を取り払ってバリアフリーにし、より多くの人のために役立てたいと考えている。


島野みちる 島野みちる

MICHIRU 島野みちる 
メイクアップアーティスト
渡仏、渡米を経て、2001年に帰国。国内外のファッション誌、映像、女優やアーティストのメイク、講師、化粧品関連のアドバイザーやコンサルタント、商品開発のクリエイティブ ディレクションを手がける。肌、心、体の内側からきれいになれるインナービューティを提唱するなど幅広いフィールドで活動。パーソナルな美しさを引き出すメイクマニュアルの書籍「Make You Up」がある。
http://www.3rd-tokyo.com/2010/04/michiru-profile/

◆六雁
月替わりで旬の食材による美しい懐石料理をコースで楽しめる料理店。日本料理では珍しい臨場感あふれるオープンキッチンのある空間で独自の世界観を表現した料理が展開される。3フロアあり、6階はオープンキッチン、テーブル席、個室、7階は落ち着いたテーブル席、8階は専用キッチンのある特別室。3種のコースに加え、限定アラカルト料理もある。
*六雁の野菜コース ¥12,000/全品野菜のみのコース。
*料理長のおすすめコース ¥15,000/接待・会食に人気のコース。
*極(Kiwami)コース ¥18,000/六雁オリジナル料理の極みを楽しむコース。いずれも税別・サービス料なし。8階の特別室のみ10%のサービス料を加算。

 

東京都中央区銀座5-5-19 ポニーグループビル6F・7F
03-5568-6266
17:30~23:00 土曜日のみ17:00~
日曜日・祝日定休
http://mutsukari.com

Photography by Mutsumi Tabuchi
Text by Misuzu Yamagishi
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