「美しき城」 vol.55

払田柵の全貌:城郭キュレーター 萩原さちこ

2017.02.20

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かつての姿が明らかに

謎めいた古代城柵ですが、昭和49年から継続的に行われている発掘調査により、全体像が徐々に明らかになりつつあります。軍事的、政治的な要素を兼ね備えた国の役所であるとともに、鉄の生産や鍛冶、祭祀も行われていたようです。

平成3年度にはガイダンス施設が建設され、追って映像ソフトの制作もされました。平成5年度には外柵南門や角材列、南大路、橋が復元され、往事の姿を理解し規模や威容を体感できるようになりました。想像が難しい古代城柵ですから、その姿が視覚化されるのはうれしい限りです。翌6年度には南大路東・西建物の復元・表示や、張芝・植栽、河川敷などが整備されています。 

 

■お問い合わせ
住所:秋田県大仙市払田字仲谷地95
TEL:0187-69-2397(払田柵総合案内所)
http://www.pref.akita.jp/gakusyu/maibun_hp/index2.htm(秋田県埋蔵文化財センター)

 

 取材・文・写真/萩原さちこ

【萩原さちこの〈美しき城〉】一覧記事はこちら
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《プロフィール》

萩原さちこ

城郭ライター、編集者

小学2年生のとき城に魅了される。日本人の知恵、文化、伝統、美意識、歴史のすべてが詰まった日本の宝に虜になり、城めぐりがライフワークに。執筆業を中心に、テレビやラジオなどのメディア出演、イベント出演、講演、講座のほか「城フェス」実行委員長もこなす。著書に『わくわく城めぐり』(山と渓谷社)、『戦国大名の城を読む』(SB新書)、『日本100名城めぐりの旅』(学研パブリッシング)、『お城へ行こう!』(岩波ジュニア新書)、『図説・戦う城の科学』(サイエンス・アイ新書)など。2016年9月9日に新刊『旅好き女子の城萌えバイブル』(主婦の友社)、10月8日に『城めぐり手帖「現存天守編」〜自分だけのトラベルノート』(技術評論社)発売。共著、連載多数。公益財団法人日本城郭協会学術委員会学術委員。公式サイトhttp://46meg.com/