世界遺産に登録される平泉の文化遺産のシンボルであり、日本の美と進行との結節点である中尊寺金色堂の建立900年を記念した特別展が、東京国立博物館にて開催中だ。
最大の見どころは、堂内中央に安置される国宝仏像11体の展示。中央壇内部の棺には、今も奥州藤原氏初代にして金色堂を建立した藤原清衡が眠っているとされ、本展では阿弥陀三尊像をはじめ、中央壇の壇上に安置される11体の国宝仏像をすべて紹介。中央壇の仏像がそろって寺外で公開されるのは初めてのことであり、非常に貴重な機会といえる。
さらに注目したいのが、超高精細8KCGによって、幅約7m×高さ4mの大型ディスプレイ上に再現した原寸大の金色堂。現地ではガラスの外から拝観するのみだが、ここでは8KCGを使って仮想的に堂内へと案内。900年間祈りが捧げられてきた黄金に輝く空間を、圧倒的な迫力と美しい映像で体験できる。
国宝仏像11体はもちろんのこと、先端テクノロジーが可能にした金色堂の鑑賞など、この世の極楽浄土といわれる中尊寺金色堂の魅力を再発見できる特別展に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
◆建立900年 特別展 「中尊寺金色堂」
【会期】2024年1月23日(火)~4月14日(日)
【会場】東京国立博物館 本館特別5室
【問い合わせ】050-5541-8600(ハローダイヤル)
【休館日】月曜日、2月13日(火)
※ただし2月12日(月・祝)、3月25日(月)は開館
【開館時間】9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
【観覧料】一般 1,600円、大学生 900円、高校生 600円
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