詩情あふれるデザインと卓越したクラフツマンシップで世界を魅了するハイジュエリー メゾン、ヴァン クリーフ&アーペル。その創造性と美学に迫る展覧会「永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル ― ハイジュエリーが語るアール・デコ」が、東京都庭園美術館にて2026年1月18日(日)まで開催されている。
東京都庭園美術館 本館 正面外観 画像提供:東京都庭園美術館
コルレット 1929年 プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド エジプトのファイーザ王女旧蔵 ヴァン クリーフ&アーペル コレクション © Van Cleef & Arpels
本展は、1925年の「現代装飾美術・産業美術国際博覧会(通称 アール・デコ博覧会)」の100周年を祝して企画されたもの。同博覧会の宝飾部門でグランプリを受賞した、ヴァン クリーフ&アーペルの《絡み合う花々、赤と白のローズ ブレスレット》(1924年)をはじめ、アール・デコ期に制作されたハイジュエリーや個人蔵の作品、さらにメゾンのアーカイブ資料が一堂に会する。
東京都庭園美術館 本館 大客室 画像提供:東京都庭園美術館
会場となる東京都庭園美術館は、1933年に建てられた旧朝香宮邸をそのまま公開している美術館。朝香宮夫妻の依頼で設計されたアール・デコ様式の意匠が、今もほぼ当時のままの姿で残されており、その空気を体感できる希少な建築である。アール・デコ博覧会100周年を記念する舞台として、まさにふさわしい場所といえるだろう。
カメリア ミノディエール 1938年 イエローゴールド、ミステリーセット ルビー、ルビー ヴァン クリーフ&アーペル コレクション © Van Cleef & Arpels
クリサンセマム クリップ 1937年 プラチナ、イエローゴールド、ミステリーセットルビー、ダイヤモンド ヴァン クリーフ&アーペル コレクション © Van Cleef & Arpels
展示は4章構成となっており、第1章ではアール・デコ期のハイジュエリーを、第2章では1920年以降にメゾンが追い求めた新たな造形的展開を紹介。続く第3章ではモダニズムの魅力を伝える多様な作品、さらに第4章では、ヴァン クリーフ&アーペルに現代まで継承される「サヴォアフェール(匠の技)」を、五つのセクションに分けて紹介する。
シャンティイ ジップ ネックレス 1952年 イエローゴールド、プラチナ、ダイヤモンド ヴァン クリーフ&アーペル コレクション © Van Cleef & Arpels
アール・デコ様式を今に伝える空間で、100年の時を超えて輝くジュエリーと匠の技を体感できる展覧会。入場は日時指定予約制となるため、事前に展覧会特設サイトでチケットを購入し、足を運んでみてほしい。
◆「永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル ー ハイジュエリーが語るアール・デコ」
【会期】開催中~2026年1月18日(日)
【会場】東京都庭園美術館(東京都港区白金台5-21-9)
【開館時間】10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
※一部夜間開館日あり:11月21日(金)、22日(土)、28日(金)、29日(土)、12月5日(金)、6日(土)は20:00まで開館(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】毎週月曜および年末年始(12月28日~1月4日)
※祝日の月曜日(10月13日、11月3日、24日、1月12日)は開館、翌日の火曜日(10月14日、11月4日、25日、1月13日)は休館
【観覧料】一般 1,400円、大学生 1,120、高校生・65歳以上 700円 ※日時指定予約制
※中学生以下は無料(予約不要)
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