柳宗悦らが「民藝」の理念を確立してから100年という節目にあたる本年。日本橋髙島屋S.C.と大阪髙島屋の2会場にて、展覧会「柳宗悦が出会った沖縄の美 琉球の民藝」が順次開催される。
柳宗悦 1933年髙島屋東京店にて撮影
本展は、民藝運動の提唱者・柳宗悦が「宝の山」と称賛した沖縄の工芸を、染織や陶器をはじめとする約100点の作品から紐解くもの。
木綿苧麻白地雲青海波菊牡丹文様紅型衣裳(123.3×121.0㎝、19世紀)
白掛色差線彫蓋物 壺屋(11.0×11.0㎝、19世紀)
柳宗悦が沖縄の工芸に魅了されたのは、同級生であった琉球王家尚家第21代当主・尚昌候との縁がきっかけ。1938年から4度にわたり沖縄を訪れ、調査と蒐集を行うなかで出会ったのが、独自の風土から生まれた色彩豊かな染織や、力強く大らかな陶器などの手仕事だった。
芭蕉木綿白地手花手巾(82.0×24.0㎝、19世紀末〜20世紀初期)
厨子甕(64.0×60.0×54.0㎝、第二尚氏時代)
展示は全5章で構成。序章と第一章では、柳が沖縄に惹かれる原点となった「紅型」にフォーカスし、19世紀の色鮮やかな衣裳や型紙を展観。続いて芭蕉布や絣などの織物、壺屋焼の酒壺や抱瓶、皿や鉢などを通して、琉球の暮らしのなかで育まれてきた染織と焼物の美に迫る。
あかとり(19.0×31.2×29.0㎝、1939年頃)
笠(高21.6 径39.6㎝、1930〜50年代)
さらに、踊り着や芝居幕、籠、張り子人形など、暮らしと芸能を映し出す品々も登場。最終章では、柳とともに沖縄を旅した芹沢銈介をはじめ、河井寬次郎、濱田庄司ら民藝運動に携わった作家たちが沖縄から学び、制作した作品を紹介する。琉球の手仕事が彼らに与えた影響にも注目したい。
会場では文化映画「琉球の民藝」も上映され、戦前の沖縄の風景や人々の暮らし、芸能が息づく姿を映像で紹介。また展覧会に隣接する会場では、全国各地の手仕事を集めた展示・即売「民藝展」も3年ぶりに開催される。
芭蕉経絣衣裳(124.0×123.6㎝、20世紀初期)
飴釉白打双耳仏花器 壺屋(18.2×8.4㎝、19世紀)
名もなき職人が作った日常の生活道具に目を向け、そこに宿る健全で健やかな美しさを「用の美(ようのび)」として称えた民藝運動。その誕生から100年という節目に、柳宗悦を魅了した琉球の豊かな手仕事と、その土地に根づく美に触れてみてはいかがだろうか。
◆「柳宗悦が出会った沖縄の美 琉球の民藝」
【入場料】一般1,200円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料
東京会場:日本橋髙島屋S.C. 本館8階ホール
【会期】2026年8月26日(水)~9月6日(日)
【時間】10:30〜19:00(19:30閉場)
※最終日は17:30まで(18:00閉場)
大阪会場:大阪髙島屋 7階グランドホール
【会期】2026年9月9日(水)~21日(月・祝)
【時間】10:00〜18:30(19:00閉場)
※最終日は16:30まで(17:00閉場)
◆展示・即売「民藝展」
東京会場
【会期】2026年8月26日(水) 〜9月7日(月) 各日午前10時30分〜午後7時30分 ※最終日は午後6時閉場。
【会場】日本橋髙島屋S.C. 本館 8階催会場
ほかに ●本館7階 ギャラリー暮らしの工芸・民藝のわ/8月26日(水)〜9月8日(火)
※最終日は午後4時閉場。
●本館1階 正面イベントスペース/8月26日(水)〜9月1日(火)
大阪会場
【会期】2026年9月16日(水)〜21日(月・祝) 各日午前10時〜午後7時 ※最終日は午後6時閉場。
【会場】大阪髙島屋 7階催会場
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