福田美術館にて、2024年4月19日(金)から7月1日(月)まで「君があまりにも綺麗すぎて―福田コレクションの美人画―」を開催。近接する嵯峨嵐山文華館との共催で行われる本展では、珠玉の美人画コレクションが一挙公開される。
上村松園《静御前》1910年頃 前期展示
時代を超えて私たちを惹きつけてやまない、不思議な魅力をもつ美人画。その尽きせぬ魅力の根源こそ「君があまりにも綺麗すぎて」という画家の想いであり、本展ではこれをキーワードに、福田コレクションの中から選りすぐった近世から近代にかけての約190人の美人たちが集結。美人画のルーツとなる浮世絵から、近代を代表する美人画家、上村松園・鏑木清方の近代美人画の名品、さらには大正から昭和期に活躍した画家の作品まで、麗しい美人画の数々を紹介する。
宮川長春《括り枕と美人図》(部分)18世紀 通期展示
第1会場の嵯峨嵐山文華館1階展示室では、歌川広重や葛飾北斎など、江戸で活躍した著名な浮世絵師によって描かれたものから、近世に京都や大阪で活躍した画家によるものまで様々な作品を展示。作品に描かれた女性の髪型や衣服から、当時流行した風俗を知ることもできる。
上村松園《長夜》 1907年 前期展示
池田蕉園《もの詣で》 1907年 前期展示
第2会場の福田美術館ギャラリー1では、「東の清方、西の松園」と称され、お互いを認めあっていた上村松園・鏑木清方の共演をメインに作品を紹介。なかでも、福田美術館が誇る名品で、第1回文展に出品され3等を受賞した上村松園の《長夜》と、同展に同じく出品された女流画家・池田蕉園による《もの詣で》が、約120年の時を経て共に展示されるところは必見だ。
甲斐庄楠音《娘道成寺》20世紀 通期展示
ギャラリー2では、伊藤小坡や伊東深水、梶原緋佐子ら、それぞれに異なる発想と手法で制作に励んだ画家たちに加えて、甲斐荘楠音、岡本神草らによる妖艶な美人画なども展示。
上村松園《初雪》1939年 通期展示
容貌だけでなく、服飾品や背景に至るまで、画家たちがすべてにこだわって描いた美の世界を観るほどに、「君があまりにも綺麗すぎて」と呟きたくなるはずだ。初公開作品も多数あるという展覧会へ、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
◆「君があまりにも綺麗すぎて―福田コレクションの美人画―」
【会期】2024年4月19日(金)~7月1日(月)
<前期>4月19日(金)~5月27日(月)
<後期>5月29日(水)~7月1日(月)
【開館時間】10:00~17:00(最終入館 16:30)
【休館日】5月28日(火)展示替え、6月18日(火)設備点検
【料金】
福田美術館/一般 1,500円、高校生 900円、小中学生 500円
※障がい者と介添人1名まで各900円
※幼児無料
嵯峨嵐山文華館/一般 1,100円、高校生 600円、小中学生 400円
※障がい者と介添人1名まで各600円
※幼児無料
二館共通券/一般 2,300円、高校生 1,300円、小中学生 750円
※障がい者と介添人1名まで各1,300円
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