島根県立美術館にて、企画展「畠山記念館名品展-松平不昧ゆかりの逸品と琳派-」が6月10日(月)まで開催中。国宝、重要文化財、重要美術品を含む至極の品々、約70点が展示される。
酒井抱一《四季花木図屏風》江戸時代【前期展示】畠山記念館蔵
本展は、施設改築工事のため休館している畠山記念館の「與衆愛玩(よしゅうあいがん)=「自らの蒐集品を独占するのではなく、多くの人と共に楽しもう」との想いを分かち合うために、中四国の地で初めて開催されるもの。
《古九谷青手菊青海波文大平鉢》江戸時代 畠山記念館蔵
東京港区・白金台にある畠山記念館は、株式会社荏原製作所の創業者であり、事業のかたわら即翁と号して能楽と茶の湯をたしなむ数寄者でもあった畠山一清によって昭和39年に設立。そのコレクションは茶道具を中心とする日本、中国、朝鮮の古美術品で、国宝6件、重要文化財33件を含む約1300件にも及ぶ。
重要文化財《柿の蔕茶碗 銘 毘沙門堂》朝鮮半島・朝鮮時代 畠山記念館蔵
重要文化財 尾形光琳《躑躅図》江戸時代【前期展示】畠山記念館蔵
今回は所蔵品の中から、重要文化財《柿の蔕茶碗 銘 毘沙門堂》や、同じく重要文化財 尾形光琳《躑躅図》などの茶の湯と琳派の名品、さらに、大名茶人として知られ、近代数寄者に大きな影響を与えた松江藩七代藩主松平治郷(はるさと)〔号・不昧(ふまい)〕ゆかりの品を紹介。
即翁の審美眼と美意識に触れると同時に、彼が愛した茶の湯をはじめとした日本文化の魅力を体感できる企画展。この機会に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
◆「畠山記念館名品展-松平不昧ゆかりの逸品と琳派-」
【会期】開催中~2024年6月10日(月)
[前期]4月19日(金)~5月13日(月)[後期]5月15日(水)~6月10日(月)
【会場】島根県立美術館 企画展示室(松江市袖師町1-5)
【開館時間】10:00~日没後30分(展示室への入場は日没時刻まで)
【休館日】毎週火曜日(ただし4月30日は開館)
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