「Hermès(エルメス)」をはじめとする世界的な一流メゾンで活躍したファッションデザイナー寺西俊輔が、日本の伝統技術とファッションを融合させたプロジェクト「MIZEN(ミゼン)」をスタートさせたのは2022年のこと。世界で磨いた技術とセンスが作り出した独自の世界観は、12を超える産地とコラボレーションによって日本の新たな美を提案している。
2024年に発表された新作コレクションは、牛首紬(うしくびつむぎ)〈石川県〉、絹紐織(りぼんおり)〈京都府〉の2産地が作り出した黒一色の着物テキスタイルによるBLACK COLLECTION。
洋服ではビジネスやフォーマルなどで幅広く活用できる人気の定番色だが、着物の世界では「喪服」のイメージが強く、また高貴な色として敬遠されがち。今回は着物としては珍しい黒一色の反物を初めて各地の織元に作成を依頼し、それらを洋服として仕立てることに挑戦した。
アシンメトリックプリーツコート(絹紐織)484,000円、ショートシャツブルゾン(絹紐織)220,000円、レイヤードワイドパンツ(絹紐織)264,000円
Vネックレイヤードショートトップ(絹紐織)242,000円、アシンメトリックフレアロングスカート(絹紐織)374,000円
新作コレクションとして使用したのは、二匹の繭で作られる希少な「玉繭(たままゆ)」から糸を紡ぎ織られる「牛首紬」と、手で絣染め(かすりぞめ)を施し、4mm幅のシルクリボンテープを縦(たて)・緯(よこ)方向に織り込む多彩な色使いが特殊な素材使いが特徴の「絹紐織」の2産地の素材。今後は結城紬や米沢織など、産地を増やしながらBLACK COLLECTIONを新たな定番商品として展開する予定だ。
◆MIZEN青山本店
【住所】東京都港区南青山6丁目4-13 Almost BlueC 棟
【営業時間】11時〜19時
【定休日】月曜日・火曜日
*来店前にはホームページから事前予約が必要です。
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