東京・小平にある東京ガスのガスミュージアムにて、井上安治生誕160周年記念「ガス燈ともる東京風景」が6月16日(日)まで開催中。
本展は近代都市として変貌しつつあった明治10年から20年頃の東京の風景を、美しく写実的な表現で一世を風靡した絵師、井上安治の眼差しを通して紹介するもの。
東京真画名所図解 駿河町夜景 明治14~22年(1881~89)
2024年に生誕160年を迎えた井上安治の代表作といえば、近代化する東京の風景を題材に、明治14年から若くして急逝する明治22年までのわずか10年あまりの間に描かれた134点もの作品群「東京真画名所図解」が知られている。
銀座商店夜景 明治15年(1882)
会場では「東京真画名所図解」をはじめとする井上安治の描いた東京風景から、特に近代都市東京の象徴であったガス燈がともる作品を展示。
日本橋区大伝馬町参丁目 大丸屋呉服店繁栄図 明治19年(1886)
銀座通りにガス燈がともる夕景を描いた作品や、日本橋の駿河町に建つガス燈と月光が照らす夜の街を人々が行き交う様子を描いた作品など、近代の息吹を感じられる見応えのある作品が揃う。
ガスミュージアム外観
浅草橋や鹿鳴館、吾妻橋、銀座通りなど、今もなお残る東京の各地を照らしていたガス燈。作品を通じて新時代へと向かう街の雰囲気を感じるとともに、ガス燈の明るい輝きが変えた人々の暮らしについても思いを馳せてみてはいかがだろうか
◆井上安治生誕160周年記念「ガス燈ともる東京風景」
【会期】開催中~2024年6月16日(日)
【休館日】月曜日
【開館時間】10時~17時
【会場】ガスミュージアム ガス灯館2階 ギャラリー(東京都小平市大沼町4-31-25)
【入場】無料
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