京都でも有数の規模を誇る禅宗寺院大徳寺塔頭「聚光院」。千利休の菩提寺として知られ、茶道を嗜む者にとって特別な場所である名刹が、5年半ぶりに特別公開される。期間は2022年9月3日(土)から2023年3月26日(日)まで。


【国宝】聚光院本堂障壁画 「花鳥図」
特別公開にあたり、桃山時代の天才絵師、狩野永徳(狩野派4代目)と、その父・松栄(狩野派3代目)による国宝・聚光院本堂障壁画全46面が、京都国立博物館から里帰り。前回の里帰り時には、約10万人が国宝を拝観するために集まったという傑作が、5年半ぶりに一挙公開される。


狩野永徳筆『花鳥図』東面 梅
日本画の重要人物の一人である狩野永徳の作品は、いずれも兵火・破却に遭い現存するものは少なく、このスケールで残るものは聚光院の本堂のみ。聚光院本堂の空間のために計算され描かれた障壁画は、美術館で観る印象よりも躍動感が伝わってくる。


閑隠席


千住博画伯による障壁画 『滝』
このほかにも、茶道三千家の関わりを持つ重要文化財のお茶室「閑隠席」「枡床席」や、 2013年に落慶した聚光院書院に納められた千住博画伯の障壁画『滝』、国の名勝に指定されている千利休作庭とも伝わる方丈庭園「百積の庭」なども公開。


方丈庭園「百積の庭」
特別公開は、時間と人数を区切ってのグループ拝観(ツアー形式)となり、予約優先の案内となる。拝観を予定している方は、 「京都春秋」公式サイト、もしくは電話受付にて事前の予約がおすすめだ。
◆大徳寺 聚光院 特別公開
【公開期間】2022年9月3日(土)~2023年3月26日(日)
【拝観時間】9:00~16:00予定(最終受付)
【拝観料】大人2,000円、中高生1,000円(中学生は保護者同伴、小学生以下拝観不可)
【公開形式】:時間と人数を区切ってグループ拝観(ツアー形式)
※予約優先(京都春秋HPもしくは電話受付にて)
【問い合わせ先】京都春秋 tel.075-231-7015
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