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ホテル選びの世界基準「RELAIS & CHATEAUX(ルレ・エ・シャトー)」認証とは?

2024.9.10

いつかは泊まりたい!日本の「ルレ・エ・シャトー」世界が認める一流ホテル・レストラン全リスト19軒 

扉温泉 明神館(長野)





世界の富裕層たちが宿やレストラン選びの基準としている認証、白百合の紋章の「RELAIS & CHATEAUX(ルレ・エ・シャトー)」をご存じだろうか。

 

今年で70周年を迎えたルレ・エ・シャトーは、現在、世界65カ国の580のホテルとレストランが加盟しており、日本の19の宿とレストランが選ばれている。







ここにしかない時間や空間を提供してくれる、世界の一流ホテルやレストラン





ルレ・エ・シャトー加盟の証 ルレ・エ・シャトー加盟の証

ルレ・エ・シャトーに加盟しているホテル・レストランのエントランスには「RELAIS & CHATEAUX」の文字と白百合の紋章が掲げられている。






現在の加盟メンバーには「ロン ドラ パレス(イタリア・ベネチア)」、「セント ジェームス(フランス・パリ)」、「ミコニアン コラリ(ギリシャ・ミコノス島)」、「ホテル ワイレア(ハワイ)」など、錚々たる面々が並んでおり、どこも一度は出かけてみたい憧れのホテル・レストランばかり。

 

以前Premium Japanでも取材をした、2019年「世界のベストレストラン」でNO.1シェフとなったアルゼンチン出身のマウロ・コラグレコ氏はルレ・エ・シャトーの副会長であり、マウロ氏がシェフを務める南仏マントンにあるレストラン「ミラズール」もメンバーである。





「ミラズール(フランス)」©️Matteo Carassale 「ミラズール(フランス)」©️Matteo Carassale

「ミラズール(フランス)」©️Matteo Carassale







2024年3月には12のホテル・レストランの加盟が発表されている。広大な砂漠と野生動物の生息地に隣接するロッジ、「グムンドナー・ロッジ(ナミビア)」や、高級靴ブランド「クリスチャン・ルブタン」のオーナーが開業したスモールラグジュアリーホテル「ホテル・ヴェルメーリョ(ポルトガル)」などが新たに加わった。






「グムンドナー・ロッジ(ナミビア)」©️Patricia Parinejad 「グムンドナー・ロッジ(ナミビア)」©️Patricia Parinejad

「グムンドナー・ロッジ(ナミビア)」©️Patricia Parinejad







「ホテル・ヴェルメーリョ(ポルトガル)」©️2023 ricardo junqueira 「ホテル・ヴェルメーリョ(ポルトガル)」©️2023 ricardo junqueira

「ホテル・ヴェルメーリョ(ポルトガル)」©️2023 ricardo junqueira







一度は出かけてみたい! 日本の加盟ホテル・レストラン全リスト

 

いよいよ「ルレ・エ・シャトー」に加盟している日本のホテル・旅館、レストランを紹介しよう。どこも世界が認めたプレミアムな滞在や時間が過ごせる素晴らしい施設ばかりである。

以下は日本の加盟ホテル・レストランリストである。

 

ホテル・旅館12施設

 

 






あさば あさば

あさば(静岡)







あさば(静岡)

伊豆修善寺に535年続く温泉宿で、日本ではじめて「ルレ・エ・シャトー」に加盟した宿。数寄屋造りの客室は全12室。宿には能舞台「月柱殿」があり、古典芸能第一人者による舞台が開催されている。

 

要庵西富家(京都)

京都の町中にある8室だけの宿。季節の歳時を映した懐石は高く評価されており、ミシュランガイド京都・大阪において、15年連続で星を獲得している。

 

神戸北野ホテル(神戸)

異人館の街に佇む、英国のアンティーク家具を基調とした全30室の都市型オーベルジュ。フランスの有名な料理人ベルナール・ロワゾー氏が「世界一の朝食」と評している。

 

強羅花壇(神奈川)

富士箱根伊豆国立公園内にあり、旧宮家の別荘跡地に建つ箱根にある温泉旅館。和の意匠と洋のエッセンスを融合させた和モダンな本館と離れがあり、美しい空間は多くの人々を魅了している。

 

ジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズ(沖縄)

沖縄・読谷村に位置し、広大な自然景観を生かした全室プール付きのヴィラ。ゆったりとしたプライベート空間は南国の非日常を体感できる。

 

天空の森(鹿児島)

南霧島温泉にある東京ドーム13個分の広さに、わずか5つのヴィラの温泉リゾート。料理は食材の90%以上は自給自足。自家菜園で採れた無農薬野菜や放し飼いで育てる薩摩地鶏などを使用している。





天空の森 天空の森

天空の森(鹿児島)



西村屋本館(兵庫)

城崎温泉に建つ、150年の伝統を今に伝える純日本旅館。日本建築の伝統をいかした和室から眺める美しい日本庭園は素晴らしい。料理は但馬牛や松葉かに、こうのとり米などの地元食材をいかした会席料理。

 

別邸仙寿庵(群馬)

谷川連峰のふもと、谷川渓谷にある全室露天風呂付の温泉旅館。1000坪の広大な敷地にわずか18室。館内には5つの温泉とエステルームがあり、日本の原風景の中で心を休めることができる。

 

 








べにや無何有(石川)

薬師山高台にある全16室すべて露天風呂付の自然に囲まれた別荘のような宿。施設内のスパ「スパ円庭施術院」では薬草と温泉を使ったトリートメントが受けられる。

 

登大路ホテル奈良(奈良)

2022年にリニューアルした、奈良の歴史地区の中心に位置するオーベルジュ。現代的な建物には客室9室とスイートルームが4室。地元食材を使ったフレンチも自慢。

 

扉温泉明神館(長野)

信州の秘境、扉温泉に佇む渓谷の湯宿。美しい自然を生かして一枚の絵画のような景色が楽しめる立ち湯や、空と山を感じる寝湯など、良質な湯を楽しむことができる。

 

ザ・キタノホテル東京(東京)

2019年に千代田区にオープンし、東京唯一のルレ・エ・シャトー加盟ホテルである。2024年にメインダイニングの料理長として加茂健シェフが就任し、アドバイザーとして「ラ・ピラミッド(ヴィエンヌ)のオーナーシェフを務めていたパトリック・アンリルー氏が就任した。

 

 


















ザ・キタノホテル東京 ザ・キタノホテル東京

ザ・キタノホテル東京(東京)






レストラン7施設

 

日本料理 銭屋(石川)

二代目高木慎一朗主人が手掛けるのは、豊かな食材に恵まれた地のものを最上の状態で提供する唯一無二の日本料理。ゲストの記憶に残る、料理や空間、おもてなしに最善を尽くしている。

 

ヒカリヤ ニシ(長野)

2007年に、昔ながらの蔵をレストランにリニューアル。ヨーロッパで修業をした田邊真宏シェフが手掛ける「ナチュラルフレンチ」は、地元の食材の味わいを最大限に引き出す料理である。

 

ラ・ベカス(大阪)

フランス料理の黎明期を築いた、ポール・ボキューズ、ジョエル・ロブション、アラン・シャペルの下で修業した渋谷圭紀シェフが提供する新しいジャンルの料理。ハイセンスな店内と革新的な料理が、多くのゲストに驚きと感動を与えている。

 

レフェルヴェソンス(東京)

世界の名店で修業を積んだ生江史伸シェフは自然や食材に感謝し、そして料理と人、自然をつなげる独自の世界観を一皿に表現している。またサステナブルを料理へ取り入れていることでも世界的に評価されている。

 

柏屋(大阪)

日本料理の伝統と新しい技法や感性を取り入れた料理を作り出すのは、料理人の松尾英明氏。大阪郊外の千里丘陵にある木造数寄屋造りの店内で、和の心と四季折々の料理が楽しめる。

 

レストラン モリエール(北海道)

札幌の住宅街に佇む、北海道を代表するフレンチレストラン。中道博シェフが生み出す料理は北海道の豊かな食材や食文化を活かした、伝統的でありながらオリジナリティあるフランス料理。

 

オトワレストラン(栃木)

ヨーロッパで修業をしたシェフ音羽和紀氏が手掛けるのは、地元栃木の食材をフランスと日本の技で昇華させたフランス料理。アートを取り入れたシックなインテリアも素敵だ。

 

 






オトワレストラン オトワレストラン

オトワレストラン(栃木)






厳しい審査基準を通過するのは、応募のわずか5%ほど

 

 

1954年に発足したルレ・エ・シャトーは、世界中の厳選された580のホテルとレストランが加盟する協会であり、その入会基準は大変厳しく、希望すれば誰でもが加盟できるわけではない。

 

加盟のためには、覆面審査官による厳しい審査を通る必要がある。予約時点から実際の体験までの全てのお客様とのタッチポイントが、計500を超える項目で審査される。
他にも審査で重視されるのは、オーナーやシェフが、強い信念を持ち、お客様と心のこもった関係を築きたいと願っているかという観点だ。

 

さらには地元に根付いており、その地域でベストであること、その土地の歴史や文化、食文化を体現する場所である、環境保全の観点から、サステナブルな選択肢を用意している、魅力的で他にはない特長(素敵な環境、文化的な体験等)がある、レストランは、シェフの個性や独自性、献身性が感じられるかなど、とにかく多くの審査条件があるのだ。

 

 

審査は書類審査や覆面審査があり、その後理事会で最終決定などを経てはじめて認定に至る。応募は自薦だけでも世界中から500ほどのホテル、レストランから来るが、認定を受けられるのはわずか数軒ほどというのだから、その審査の厳しさは容易に想像がつくだろう。

さらに入会後も、2年に1度は定期覆面審査が行われるため、審査結果によっては警告を経て除名となる場合もある。一度認定されたからと言って永遠の認証ではない点も信頼につながっている。

 

 

世界的認証を得た、素晴らしい宿やレストランは、きっとあなたに最高の時間と思い出を与えてくれるだろう。
特別な時間を過ごしたいときの参考に役立てて欲しい。

 

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