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ラン旅 in 旧東海道五十七次 550キロを走りぬく⑤戸塚~小田原

2016.04.05

《公益財団人ラグビーワールドカップ2019組織委員会・上村哲也さんのラン旅ブログvol.14》

ラン旅 in 旧東海道五十七次 550キロを走りぬく⑤戸塚~小田原 

東京・日本橋から京都・三条大橋まで続く東海道五十三次。軽い気持ちで走り始めたので、最初は小田原まで辿り着ければ御の字だと考えていました。当時は小田急電鉄に勤めていたこともあり、小田急小田原線の終着駅であるこの小田原が丁度良い終着点だと思いました。最初から京都・大阪を考えていたら掛かる宿泊費、交通費、休日などの経費が先に頭に巡って続けられていなかったかも知れません。日本橋から小田原までの少しずつの積み重ねがあったからこそ、体力的な自信や他の街道への好奇心へと繋がりました。今回はそんな戸塚から小田原までの旅路をご案内します。

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戸塚周辺のマンホールは箱根駅伝仕様

戸塚の駅前を越えると、鎌倉の玄関口として知られる藤沢周辺に差し掛かります。箱根駅伝でも有名な、遊行寺の坂が待ち構えます。東京から西へ向かうと往路、下り坂なので、上りだった権太坂程のきつさは勿論ありません。

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箱根駅伝の難坂でも知られる遊行寺

遊行寺は立派なお寺で、学生たちの通学路になっていて日本情緒溢れる雰囲気があります。遊行寺からは藤沢駅の方に向かわず小田急線の藤沢本町と言う各駅停車駅の駅前を旧東海道は通ります。この近くには源義経、弁慶の歴史が残る白旗神社があります。

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源義経、弁慶の歴史が残る白旗神社

この辺から箱根駅伝コースよりも山(内)側を通り茅ヶ崎、平塚を走り抜けます。うなぎ屋の誘惑がありますが、先を急いでいたためぐっと堪えます。

ラン旅は土地のものを楽しむのが基本ですが、ゴールまでの距離、運動量(汗量)、食事にかかる予測時間、他のお客様の服装比較等で、行ける店、諦める店が出てきます。うなぎ屋は他にも三島、熱田(名古屋)も有名ですが結局550キロ18日間の道中では浜名湖でだけ味わうことができました。

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平塚駅前の商店街

平塚を過ぎると太平洋沿いのコースに戻ります。茅ヶ崎と平塚の間には相模川があり、ここにかかる橋は「馬入橋」と名付けられています。源頼朝が橋の落成式出席した際に落馬したことに由来するそうです。遺構が橋の袂に残っていて、鎌倉時代に思いを馳せることができます。

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相模川

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馬入橋の遺構

歌川広重の浮世絵、東海道五十三次で平塚宿に描かれた高麗山。卵型と言うか独特の形をしていて何故か心休まります。海沿いの道に出ると所々松並木の道となります。江戸時代は多くの松が植えられたそうですが、害虫にやられ現存しているものはかなり少なくなっています。

安藤広重「東海道五十三次」(鹿児島県立図書館リンク)※平塚宿をご覧ください

https://www.library.pref.kagoshima.jp/honkan/?p=518

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高麗山

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松並木が残る旧東海道

大磯は日本初の海水浴場。この町にはかつて伊藤博文や吉田茂等の別荘がありました。

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大磯海岸

小田原に到着した時にはもう夜。駅前のスーパー銭湯でゴール。戸塚から小田原までは約43キロ。後半は特に海岸線で走りやすい道でした。まずは小田原までと始めた東海道ランですが、歴史と絶景にもう少し先を見てみたくなりました。

小田原から先は東海道最大の難所、箱根山。これまではアップダウンもそれほどなく、コンクリートの道でしたが、山道も出てきます。情報収集はしていましたが実際に走ってみると事前の想像を遥かに越える感動でした。この模様はまた次回。

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小田原宿

 

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《プロフィール》

上村哲也 うえむら・てつや

公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会マーケティング・コミュニケーション担当

ドイツ生まれ、オーストラリア育ち。マーケティングプロデューサーとして日本テレビ宣伝部、ニュージーランド航空、小田急電鉄等に勤務した後、現職。
箱根駅伝復路109.9キロを一人で走り繋ぐ「ひとり箱根駅伝」、JR山手線一周ランニング「ヤマソン」、海からの富士山頂登山「シートゥーサミット」、旧東海道を東京・日本橋から京都・三条大橋まで492キロを走る「街道ラン」等の「ラン旅」を主宰している。フルマラソンには出場せず気の向くままに“スポイル・ランナー”としてラーメン屋や居酒屋、所用先、仕事先を目的地にして走り続けている。2014年日本山岳耐久レース(通称ハセツネ)を20時間57分36秒で完走。

 

Tetsuya Uemura 

Rugby World Cup 2019 Organising Committee

Marketing Producer in Sports and Entertainment field. Prior to joining Rugby World Cup 2019 Organising Committee, held sports PR producer with Nippon Television, Air New Zealand and railway industry. Spending most of spare time for self-planned running trip. 492km run from Tokyo and Kyoto along Ancient-Tokaido was one of the best trip ever experienced. The toughest one so far was Sea to Summit to climb up Mt. Fuji from sea level reaching to the summit within 24 hours.

 

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