強さと軽さの共存、美しさと座り心地のユニゾン。「迎山直樹」がつくるイス

2016.01.19

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IFDAのコンペでゴールドリーフ賞を獲得

家具づくりが盛んな街として知られる北海道の旭川では、1990年から3年に一度「国際家具デザインフェア旭川(IFDA)」が開催されています。そしてそのIFDAのメインイベントとして行われているのが、参加者も審査員も国際色豊かな木工家具のデザインコンペです。前回のコンペでは、日本をはじめ、フィンランド、ドイツ、イタリア、デンマークなど36の国と地域から応募された870件の中から、入賞作品6点と入選作品20点が発表されました。その最優秀賞であるゴールドリーフ賞を獲得したのは、兵庫県佐用町で木の椅子づくりに励む木工家具作家の迎山直樹さん。デザイン性と機能性を両立させたその熟練の技が最高の評価を受けたのです。

迎山さんは30歳で木工の世界に入り、2009年に兵庫県佐用町に工房「テノン合同会社」を設立、以後、個性的な椅子を世に送り出してきました。JR九州の豪華寝台列車「ななつ星」や「たま駅長」の和歌山電鉄貴志駅の内装では、工業デザイナーの水戸岡鋭治さんと椅子製作に取り組み、高い評価を受けました。

 

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