カルチャー

奈良を写し続けた入江泰吉の写真展「冬の東大寺とお水取り」

2016.02.19

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「東大寺お水取り お松明」1967年頃

 1200年以上続く奈良の伝統行事、お水取り

奈良大和路の仏像、古社寺、風景を約半世紀にわたって撮り続けた写真家、入江泰吉。東大寺旧境内の奈良市水門町に住み、長い年月をかけて天平仏の撮影や東大寺を取材したことで知られています。

今回、入江泰吉記念奈良市写真美術館で行われる「冬の東大寺とお水取り」展は、そんな奈良の魅力を知り尽くした巨匠の数ある作品の中から、東大寺の風景とお水取りを写した44作品を展示します。

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「大仏殿除夜」1985年

入江泰吉は1905年に奈良で生まれ、大阪に拠点を移したのち、文楽の写真家として名を馳せました。しかし1945年に起きた第二次世界大戦の大阪大空襲をきっかけに、ふたたび奈良へ戻ります。

そこで東大寺法華堂の仏像がアメリカへ接収されることを知り、撮影を決意。以後、亡くなるまで、奈良の風物を撮り続け、晩年には大和の山や野に咲く「万葉の花」を精力的に撮影していきました。

「四季の東大寺の彩りは、私の心のうちに、色濃く染みこんでいる」という彼の言葉が残っています。この写真展では、東大寺をうつし続けた彼だからこそ捉えることができた、美しい瞬間の数々にきっと出会えるでしょう。

 

「冬の東大寺とお水取り」
開催:3月27日(日)迄
場所:入江泰吉記念奈良市写真美術館

■お問い合わせ
住所:奈良市高畑町600-1
電話:0742-22-9811
http://irietaikichi.jp/index.html

写真提供: 入江泰吉記念奈良市写真美術館

文/Makiko Inoue

 

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