一枚のカードに込められた日本の原風景「起こし文」

2016.07.16

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はじまりは、千本鳥居が立ち並ぶ根津神社での結婚式

カードを開くと、そこに浮かび上がるのは日本の風景。日本人なら誰しも懐かしさを覚えるような、いわゆる観光地とは違ったもっと身近な街並み。デザイナー山岡進さんの手から生まれる「起こし文(おこしぶみ)」は、そんな郷愁あふれる日本版ポップアップカードです。

最初に作られた起こし文は、山岡さんが自身の結婚式の招待状として作った「鳥居」でした。結婚式が執り行われたのは、東京都文京区にある根津神社。境内には稲荷神社があり、奉納された鳥居が立ち並ぶ千本鳥居が有名ですが、その幻想的な眺めが一枚のカードの中で表現されたのです。

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日本人の心の中にある懐かしい風景を一枚のはがきに

52円切手で送れる定型はがきで表現した起こし文のシリーズ「街並みはがき」は、国土交通省観光庁主催の「魅力ある日本のおみやげコンテスト2011」でグランプリを受賞しています。それぞれのはがきに描かれているのは、まさに日本の原風景といった駄菓子屋さんや銭湯、おせんべい屋さん、料亭など。

どこか木版画を思わせる素朴なタッチと味わいのあるやさしい色み、そして眺めるほどにじわじわと魅力を増す細かなディテールも見逃せません。壁に貼られたポスターや暖簾のつくり込み、屋根の上にくつろぐ猫がいたり、打ち水用の桶が玄関先にふと置かれていたりと、人々の暮らしを見つめる目の温かさにほっこりするはがきです。


生まれ育った下町の風景を、心に焼き付けておくために

「街並みはがき」は、切手を貼ればそのまま郵送できます。受け取った方が切り込み加工されたところを折ると、立体的になって自立する仕組みになっています。セットになった4枚を並べれば「街並み」に。海外の方へのお土産にもよろこばれています。

子どもの頃から年賀状を木版画で刷ったり、箱庭やプラモデル作ったりするのが大好きだったという山岡さん。自身が東京の下町、根岸で生まれ育ったこともあり、だんだんと消えていく日本の風景を残しておきたいという思いもあったとか。電話やメールでやり取りが簡単になった現代だからこそ、手紙は特別なもの。一枚一枚手をかけて作られる起こし文は、その機会をよりいっそう楽しませてくれます。

 

「鳥居」
価格:1800円(税抜)
街並みはがき
価格:4柄セット/各種1200円(税抜) 番外編(1枚)/各種300円(税抜)
暑中見舞いはがき(2枚セット)※夏季限定発売
価格:600円(税抜)

■お問い合わせ
WISE・WISE tools
電話:03-5647-8355
http://wisewisetools.com/shopbrand/050/P/

 

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