カルチャー

特集:Burning 瀬戸内 – 岡山 – vol.5 「桃太郎ジーンズ」

2015.10.19

服好きを虜にする、世界最高峰のデニム

KOJIMA1

デニムの聖地「KOJIMA」が生んだ桃太郎ジーンズ

瀬戸内海に面した岡山県最南端に位置する倉敷市児島。瀬戸大橋の本州側の起点でもあるこの小さな港街は、日本初の国産ジーンズ発祥の地としても知られています。古くから繊維業が盛んだった児島地域にはいまも織り、縫製のほか、洗いや染めといった加工業者が集積しており、今日に至ってはデニムの聖地と呼ばれる一大生産地となりました。半世紀にわたる研究開発と日本人ならではの繊細な仕事はトップクラスの品質を誇り、トップメゾンからファストファッションメーカー、気鋭のドメスティックブランドまで世界中のファッション関係者がこぞって訪れる街、それが「KOJIMA」です。しかし、こうした高い技術力を持ちながら、児島発で世界的に成功したオリジナルブランドは数えるほどもありません。そこにセンセーションを巻き起こしたのが株式会社ジャパンブルーの展開する「桃太郎ジーンズ」。デニム・綿織物の企画製造と販売を手がけてきた同社初となる自社ブランドは、2006年の発売以来、「メイドインコジマ」の代名詞として世界中で愛されるブランドに成長を遂げました。特に東南アジアではプレミアがつくほどの人気を誇ります。私たち日本人が初めてブランド名を聞くと、そのユーモラスなネーミングに気を取られてしまいがちですが、圧倒的なクオリティと製品の至る所に込められたディティールは「本物」と世界中で評価されるほど。内股のピンクステッチやフロントポケット袋地の特製桃太郎柄ジャガード織り生地など、地元岡山への敬愛と日本へのリスペクトを込めた世界観を「桃太郎」で表現しながらも、デニムマニア垂涎のギミックを随所に施しています。世界最特濃インディゴのデニム生地に白い二本線が映える「出陣」など、複数のレーベルで構成される桃太郎ジーンズの製品は全て児島の熟練した職人の手によって生み出されています。エイジングを愉しむことを前提に計算された素材選びと設計で、永く着るほどに手放せなくなる相棒となるジーンズ。世界中で児島でしか作ることのできない、永い歴史と飽くなき探究心が生んだ技術と素材の結集、それこそが桃太郎ジーンズなのです。

 

超ローテク作業から生み出される最高峰デニム。クオリティを崩さない卓越した技術が光ります。

超ローテク作業から生み出される最高峰デニム。クオリティを崩さない卓越した技術が光ります。

桃太郎ジーンズの内股に使用されているピンクステッチ。遊び心を演出する隠れたアイコン的な仕様。

桃太郎ジーンズの内股に使用されているピンクステッチ。遊び心を演出する隠れたアイコン的な仕様。

世界中でここでしか生産できない生地や縫製技術を誇る自社工場。

世界中でここでしか生産できない生地や縫製技術を誇る自社工場。

世界のファッション関係者も足繁く通う「児島ジーンズストリート」

世界のファッション関係者も足繁く通う「児島ジーンズストリート」

 

国産ジーンズ発祥の地である児島のPRと商店街活性化を目指して誕生した児島ジーンズストリート。児島地域の中心街である味野商店街に延びる400メートル程のストリートに、ジーンズメーカーやファクトリーの販売店、カフェや雑貨店などが連なっています。市場に出回らないサンプルアイテムやここでしか手に入らないファクトリーブランドもあることから新たな観光スポットとしても注目を集めています。また、新たなジーンズの加工技術をはじめ各ブランドや工場の実験的な製品もあることから、ファッション関係者が世界から視察に訪れるメッカとしても有名。「桃太郎JEANS 児島味野本店」は同ストリートの第一号店として、児島の線産業とブランディングにも、その立役者として深く関わっています。児島のプライドと手間暇を惜しまない情熱が注がれた最強のジーンズ「桃太郎ジーンズ」がクリエイトするムーブメントはまだ始まったばかり。まずは彼らがつくる「本物」のジーンズに触れてみてください。

 

郵便局をリノベーションした桃太郎JEANS 児島味野本店

郵便局をリノベーションした桃太郎JEANS 児島味野本店

圧倒的な品揃えを誇る本店。外国人観光客が連日ここをめがけて訪れている。

圧倒的な品揃えを誇る本店。外国人観光客が連日ここをめがけて訪れている。

http://www.japanblue.co.jp/brand/momotaro/

 

取材・文/PLUG編集長 YAMAMON

プロフィール写真 《プロフィール》

OKAYAMA BRAND MAGAZINE PLUG
編集長

YAMAMON (山本佑輔)

岡山県出身。プラグ創刊のため立命館大学を中退し帰岡。政治家、著名人へのインタビュー記事やコラムを連載する企画「社研部」を創刊時よりスタート。地方誌でありながらTOSHIX JAPAN)、VERBALm-flo)、BOSE(スチャダラパー)、といったミュージシャンやMEGUMI、水道橋博士などタレントのほか、現職の総理大臣も含めて各業界、国内外で活躍する数々のゲストが単独出演。また、地方都市としては国内最大級のドレスコードパーティー「プラグナイト」のプロデュース、2010年に創設されたオカヤマアワード運営事務局長を務める。INSTAGRAM http://instagram.com/yamamon_plug

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