カルチャー

地方発アートの“台風の目”誕生!「岡山芸術交流 2016」

2016.10.05

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異色にして本格派の国際芸術展、この秋開幕

瀬戸内の島々を舞台に開催される「瀬戸内国際芸術祭」や、新潟の里山に展示されたアート作品を訪ね歩く「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」を筆頭に、日本各地で続々と開催される地方芸術祭。その多くが「アートの力で地域おこし」を掲げる中、異色のコンセプトとクオリティの高さを誇る新たな大型国際展が、いよいよその全貌を現そうとしています。

その名も「岡山芸術交流 2016」。英国生まれの実力派アーティスト、リアム・ギリックをアーティスティックディレクターに迎え、世界16カ国から現代を象徴する31組のアーティストを招聘。初開催とは思えないほど硬派にして堂々たる陣容に、アートラヴァーをはじめとする人々から、驚きの声と大きな期待が寄せられています。

写真(上)/「岡山芸術交流 2016」の出展アーティスト、ピエール・ユイグの作品。今回も彫刻の頭部に蜂を呼び寄せ、頭が巣で覆われた裸婦像を展示する。『ドクメンタ13』での展示風景(2012年) ©Pierre Huyghe Courtesy the artist and Esther Schipper, Berlin Photo: ©Andrea Rossetti1003.22014年に開催された「Imagineering OKAYAMA ART PROJECT」の開催風景より。リクリット・ティラバーニャによる、人々が実際にプレイ可能なステンレス製の卓球台作品。『Untitled 2012 (who if not we should at least try to imagine the future, again) (remember Julius Koller)』 Photo: Koji Ishii ©Imagineering製作委員会

仕掛け役は、あのアパレル企業の創設者!?

その舞台となるのは、瀬戸内海に開かれた経済と交通の要衝、岡山市。しかし何故、岡山なのでしょうか? そのヒントとなるのが、2014年に開催された「Imagineering OKAYAMA ART PROJECT」。当地のシンボルとして名高い岡山城を主会場に、日本有数の現代アートコレクションとして知られる「石川コレクション」の作品群が展示されたアートイベントです。

この「石川コレクション」こそ、地元・岡山で創業したセレクトショップに始まり、earth music&ecologyなどのブランドを全国展開する日本有数のアパレル企業、ストライプインターナショナルを率いる石川康晴氏によるもの。世界有数のラグジュアリーブランドがこぞってアート支援に力を注ぐように、石川氏も自ら石川文化振興財団を設立。世界の第一線で活躍するアーティストたちと親交を深め、これまでに150点近い作品を購入し、その活動を支援してきました。

 

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