カルチャー

「岡山芸術交流 2016」開催レポート《後編》

2016.11.12

瀬戸内海に面し、その晴天率の高さから「晴れの国」と呼ばれる岡山が、今アートで大きな話題を集めています。その理由は、“超新星”のごとく誕生した現代アートの大型国際展! その盛り上がりを、前編に続いてレポートします。

岡山に出現した驚くべき現代アートの祝祭空間。後半戦へ…!

世界16カ国から31組、そのうち約半数は日本初上陸。世界の現代アートの最前線で活躍する実力派アーティスト勢を迎えて産声を上げた「岡山芸術交流 2016」。前回は、チケットブースからカフェ、グッズまでが揃うメイン会場から、大都市の日常に突如出現した驚愕の屋外作品、日本のモダニズムの傑作建築とアートのコラボレーションに至るまで、コンセプチュアルアートによる“岡山開発計画”の模様を、開幕の勢いに乗ってお届けしました。
続く後半戦でまず向かうのは、歴史に輝く岡山のシンボル・岡山城。果たしてどんな現代アートとの出会いが待ち受けているのでしょうか…?

写真(上)林原美術館に展示されたピエール・ユイグの作品『Untilled』。

日頃から様々なイベントが開催される岡山城。奥の天守閣入り口には、ノア・バーカーによる音のインスタレーションが。

岡山城×現代アート作品の不思議な光景

訪れたのは、岡山のランドマークにして、様々なイベントが催される市民の憩いの場・岡山城。天守閣の入り口に立つと何やら不思議な音が聞こえてくる…。実はこれ、ノア・バーカーによる音のインスタレーション作品。そのほど近く、かつて天守閣を支えた礎石の上には、工事用足場を張り巡らした不思議な構造体が出現。これもまた、人々とともに様々な関係性を生み出していく「リレーショナルアート」の代表的アーティストとして高い人気を誇るタイ人アーティスト、リクリット・ティラヴァーニャが手がけた茶室なのでした。

リクリット・ティラヴァーニャによる茶室の作品。タイトルは:
『untitled 2016
      (this is A
       this is not A
       this is both A and not-A
       this is neither A nor not-A)』

リクリット・ティラヴァーニャによる茶室作品の内部。ミラー仕上げの空間が広がる。

 

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