カルチャー

外国で人気の日本刀ブーム

2015.11.29

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写真:clavius_tma-1

外国人がはまるのは刀鍛冶の職人技

昨今、浅草の模造刀専門店には多くの外国人観光客が押し寄せているのをご存知でしょうか。海外にも様々な剣があるなか、日本刀の人気が高いのはなぜなのでしょう。

元来、日本には刀鍛冶と呼ばれる職人がいて、一本一本、手打ちで刀を造っていました。また、その仕事は刀を造るだけでなく、メンテナンスもしっかりと行っていたようです。彼らの技はマニュアルを見て習うものではなく、ちょっとした力の入れ具合、炎の色、湯気の立ちかたなど、5感を使って行うもの。日本の他の伝統工芸と同じように、長い歴史によって受け継がれてきたものなのです。

現代では、刀匠資格を有する刀工の下で4年の修業を終え、文化庁主催の作刀実地研修会を終了した方たちが、有資格者としてその技法を伝承しています。

刀を造る行程は時に芸術的であり、だからこそ、日本刀の鍛冶職人の技がYouTubeなどで流れると多くの外国人が感動してしまうのです。

 

日本でもブームが始まった

では、日本ではどうでしょう。若者たちの文化と言えば、マンガとオンラインゲームですね。

刀鍛冶をテーマにした「KATANA」は、日本刀の美しさとそれにまつわる人々の情が描かれたマンガです。

オンラインゲームでは「刀剣乱舞(とうけんらんぶ)」でしょう。誰もがバーチャルの世界で、美しい名刀を擬人化した刀剣男士を収集、強化、合戦を起こすことができる、刀剣育成シミュレーションゲームです。

どちらも、日本刀本来の美しさというよりも、日本刀の歴史や妖しさが生み出す雰囲気を楽しむもののようです。

 

太刀と刀がある日本刀

今や日本刀は美術品として扱われています。ですから、美術館に陳列された本物をじっくりと眺めることになります。それでは、日本刀は、どのように鑑賞すればいいのでしょうか。まず知っておきたいのは、日本刀には、太刀と刀の2つがあるということです。

太刀は、平安時代あたりから使用され、長大で反りも大きいものが多いです。これは、太刀が馬上戦闘で使用されていたことに関係があると言われています。ある程度の長さがなければ、馬上から、別の馬上や地上にいる敵に届かないからです。反りは、馬上での使いやすさを考えてのことだと言われています。

刀は、正しくは、打刀と言われ、室町時代後期あたりから登場したものです。太刀に比べ短く反りも小さいものが主流です。室町時代後期になると、騎馬戦よりも地上戦が多くなったため、短くて取り回しが良い刀が使われました。

いずれもさまざまな種類があり、これらの違いを一目で見分けるのが難しいものもありますが、美術品として展示してある場合、太刀は、刃を下向きにして展示してあり、打刀は、刃を上向きにしているので、そこで見分けるといいですね。ちなみにその理由は、実際に太刀と刀を携帯していた時の状態をそのまま展示にいかしているからです。

 

日本刀はここを見よう

日本刀を見るときには、どこに着目すればいいのでしょうか。日本刀の見どころは、なんといっても、その全体の姿と、焼き入れでできる文様、そして日本刀の表面に現れる地鉄です。

ひとふりごとに「姿」、「刃文」、「地鉄」が異なります。作られた時代や流派、刀工の個性をここから見ることができます。

名刀と呼ばれる日本刀は、あちこちの博物館や美術館に展示されています。東京国立博物館には、日本刀の常設展示があり、国宝や重要文化財が展示されています。平安、鎌倉、南北朝期の名刀を中心に展示している刀剣博物館も見どころ満載です。

本物の日本刀は見るだけでも息をのむと言われています。一度体験してみるのもいいかもしれませんね。

 

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