中央葡萄酒 グレイス カベルネ・フラン2013「いますぐ飲みたい日本ワイン」 vol.19 柳忠之

2016.02.24

明野の日照が育む、柔らかな果実味

日本国内でカベルネ・フランを栽培しているワイナリーはそれほど多くありませんが、グレイスワインこと山梨の中央葡萄酒では、2011年ヴィンテージからカベルネ・フランのヴァラエタルワインをリリースしています。明野にある自社畑「三澤農場」で垣根栽培されているカベルネ・フラン主体にプティ・ヴェルドをブレンド。オーク樽で熟成させたワインです。

これまでも甲州やシャルドネなど、おもに白ワインでズバ抜けた品質を誇っていたグレイスワインですが、三澤彩奈さんが醸造の指揮をとるようになってからというもの、赤ワインの品質が驚くほど向上しました。

彩奈さんはボルドー大学醸造学部で学んだ才媛。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、そしてこのカベルネ・フランといったボルドー系のブドウ品種には、やはり強いこだわりがあるのではないでしょうか(本人に聞けば、「いいえ、一番思い入れがあるのは甲州です」と言うでしょうけれど)。

もちろん、このカベルネ・フランからピーマンやゴボウのフレーバーは一切感じられません。よく熟したベリー系のアロマが顕著に現れ、柔らかく滑らかな果実味の中に、緻密な構造がボディに張りを与えています。和製シュヴァル・ブランと言ったら褒め過ぎですが、カベルネ・フランのエレガンスを丁寧に表現したワイン。日照時間の長い明野に、この品種は向いているのかもしれません。

 

 

「グレイス カベルネ・フラン2013」
オープン価格

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取材・文/柳 忠之

 

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