岩の原ワイン ヘリテイジ2013

2015.09.29

 

スクリーンショット 2015-09-29 3.46.08 

 

日本ワインの黎明期、冬は一面雪にすっぽり覆われる新潟県の越後高田(現上越市)に、ワイン用ブドウの研究に生涯を捧げたひとりの男がおりました。日本における「ワイン用ブドウの父」と呼ばれる、川上善兵衛さんです。

湿気が多く、病気にかかりやすい日本の気候条件では、ヨーロッパ生まれのブドウ品種は育ちにくい。そこで、日本の風土でも良好に育つブドウ品種を生み出そうと、日夜、品種改良に明け暮れた善兵衛さん。1927年、交雑に成功した2つの品種、マスカット・ベーリーAとブラック・クイーンは、今日、日本各地のブドウ畑で栽培されています。ことに前者は2013年にOIV(国際ブドウ・ワイン機構)への品種登録が承認され、晴れてマスカット・ベーリーAのワインを欧州に輸出する際、ラベルに品種表示することが許されるようになりました。

その善兵衛さんゆかりのワイナリーが「岩の原葡萄園」。善兵衛さんが1890年に創立した歴史あるワイナリーで、今なお明治時代に建造された石蔵が、取り壊されることなくそのまま残っています。明治31年建造の第二号石蔵では、現在でもワインが造られているんですね。

そんな岩の原葡萄園ですから、マスカット・ベーリーAとブラック・クイーンには、どのワイナリーにも負けられない、強いプライドがあります。

マスカット・ベーリーAとブラック・クイーンをブレンドし、贅沢にもフレンチオークの新樽で15ヶ月間熟成させた「岩の原ワイン ヘリテイジ」。国産ワインコンクール(今年から日本ワインコンクールと改称)に毎年エントリーし、昨年まで6回連続の銀賞受賞。あと一歩金に届かずにいましたが、今年エントリーした2013年ヴィンテージがようやく念願の金賞を受賞し、あっぱれ国内改良等品種赤部門の部門賞も獲得したのです。

 

2013のヘリテイジは、凝縮したイチゴやブラックチェリーの風味に富み、ブラッククイーンのもつピュアな酸味が溌剌とした印象を与えます。アフターテイストには果実味と一帯となったオーク由来の香ばしさ。金賞、部門賞受賞も当然ですね。

4000円/岩の原葡萄園▲025-528-4002

Area