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日本酒キュレーター・あおい有紀さんが、IWC SAKE部門の審査会をリポート!

2016.06.07

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IWCのトロフィー受賞は、酒蔵とその地域の活性化に繋がる

1984年から毎年ロンドンで開催される、世界最大のワインコンペティション、IWC(インターナショナルワインチャレンジ)。そこで10年前から、SAKE部門が設立されているのをご存知でしょうか?出品酒は全て市販酒で、流通のプロモーションを目的に開催されています。審査員は、インポーター、ソムリエ、酒蔵、国税庁の技術専門家などワインから日本酒まで酒類業界に従事する幅広いメンバー。純米大吟醸、純米吟醸など9部門があり、ゴールド、シルバー、ブロンズ、そして大会推奨酒、に評価されます。ゴールドの中で一番評価の高いものはトロフィーとなり、各部門のトロフィーの中から、その年のトップに輝く、チャンピオン・サケが1銘柄選ばれます。

IWCのニュースは、国内でも毎年様々なメディアで取り上げられ、これまでも佐賀県鹿島市の銘柄、「鍋島 大吟醸」がチャンピオン・サケを受賞したのをきかっけに、地元鹿島市が酒蔵ツーリズムを立ち上げ地方創生の取り組みに繋げたり、昨年福島県喜多方市、ほまれ酒造の「会津ほまれ 播州産 山田錦仕込純米大吟醸酒」がチャンピオン・サケを受賞した際は、風評被害がまだ残る福島の日本酒がいかに素晴らしいか、国内外に発信するきっかけにもなったり、伊勢志摩サミットの首脳へのお土産に採用されたりと、広い意味で影響力のあるSAKEコンペティションとなっています。

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兵庫県主催によるウエルカムパーティーでの鏡開き

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通常、審査は本部であるロンドンで開催されますが、今年は兵庫県が招聘し、SAKE部門審査が5月16日~18日と西宮市で開催されました。兵庫県としては、日本酒生産量No1の県であり、酒米どころとして生産に力を入れている山田錦が誕生80周年という節目であることから、井戸敏三兵庫県知事の肝入りで開催が実現。IWCのSAKE部門10周年となる今年は1282銘柄(うち海外で生産された清酒は7銘柄)の出品数と過去最大となり、14カ国57名の審査員が神戸に集結しました。

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