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「龍力 純米大吟醸20」:「気になる日本酒」vol.44 あおい有紀

2016.11.10

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酒米の王様、山田錦と向き合い、特徴を最大限に活かす酒造りを追究し続ける本田商店

「米の酒は米の味」をモットーに、代々「龍力(たつりき)」を造っている本田商店。兵庫県姫路市、JR網干駅からすぐの場所に位置し、1921年(大正10年)創業。本田武義会長(84)、そして4代当主の本田眞一郎社長(65)、本田龍祐専務(37)、としっかり理念が受け継がれています。

rd850_2特に本田専務は2002年に東京農業大学醸造学科を卒業後、酒造コンサルタント会社に就職。日本酒の歴史、食との相性、熟成の魅力など多くを学び、2006年に蔵に戻り酒造りに関わります。2011年に営業部に配属されてからは、新たなブランド、ドラゴンシリーズを立ち上げ、冷、常温、お燗とそれぞれのテーマに特化した味わいを表現し、山田錦の可能性を追究。日本酒イベントや勉強会を全国で開催し、酒米、そして日本酒の伝道師としても活動しています。

蔵では、軟水である揖保川の伏流水を地下100メートルから汲み上げて仕込み水として使っていますが、酒造りを通じ、米の味わいを表現することに信念を燃やす本田商店。お話を伺うほどに、酒米へのこだわりは他の酒蔵と一線を画するほどに半端無く、圧倒されます。

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兵庫県産山田錦 特A地区の田んぼ

あまりご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、実は兵庫県は酒米どころ。特に、酒米の王様と言われている山田錦の生産量が全国でNo1でもあり、最高品質の山田錦が穫れることから、全国の酒蔵がこぞって手に入れたいと生産者に交渉を重ねるほど。そんな中、龍力の日本酒は2000石の生産量のうち、99.7%が兵庫県産の酒造好適米となっています。内訳は、85%が兵庫県特A地区産山田錦、10%が兵庫県産こうのとり育む農法五百万石、4.7%が兵庫県産山田穂、神力、兵庫錦となっており、残りの0.3%は岡山県赤磐産赤磐の雄町を使用。とにかく美味しい日本酒を造るため、上質な酒米を惜しみなく使いたい、という姿勢が伝わってきます。

 

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