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マンズワイン ソラリス信州東山カベルネ・ソーヴィニヨン2013「いますぐ飲みたい日本ワイン」vol.05 柳忠之

2015.11.02

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国産ブドウ100パーセントのプレミアムワイン

マンズワインが半世紀の経験と実績をもとに造り上げる、国産ブドウ100パーセントのプレミアムワインが「ソラリス」シリーズ。

「信州東山カベルネ・ソーヴィニヨン」「信州小諸メルロー」「信州小諸シャルドネ樽仕込」など、山梨産の「甲州古酒」を唯一の例外として、いずれも長野県産のブドウを使用し、長野県小諸市のワイナリーで醸造されています。

醸造の指揮を執るのは島崎大さん。マンズワインに入社後、フランスのボルドー大学に留学。デギュスタシオン(試飲)とエノロジー(醸造学)の両方でディプロマを取得した、数少ない日本人のひとりです。それだけに、人一倍思い入れの強い品種がボルドー原産のカベルネ・ソーヴィニヨン。満足のいかなった2010年は「信州東山カベルネ・ソーヴィニヨン」を造らず、全量をワンランク下の「信州カベルネ・ソーヴィニヨン」にしてしまう潔さに、島崎さんの執念を感じました。

 

その年最高の区画だけを選んでブドウを栽培

ワイン名の「東山」とは長野県上田市の塩田平の東にある小高い丘の一帯。標高550メートルの南向き緩斜面にブドウ畑があり、7区画のカベルネ・ソーヴィニヨンの中からその年最高の区画だけを選んで、「信州東山カベルネ・ソーヴィニヨン」が造られます。

7区画はそれぞれ樹齢、整枝法、植え付け密度などに違いがあり、比較的樹齢の高い4つの区画が契約農家の畑で、若めの3つがマンズの自園。ただし、契約農家が所有している4つのうち2つの畑は、4年前からマンズ自らの手で栽培されているそうです。一般に樹齢の高い樹のほうが凝縮した実をつけると言われていますが、必ずしもそうではなく、年によっては若木が使われたり、反対に古木が使われないこともあるとか。

この2013年の場合、1ヘクタールあたりの収量は2500リットルとわずかで、ラフィットやマルゴーなどボルドーのトップシャトーよりも少ないほど。いかに厳しい選果をしているかが想像できます。除梗したブドウを振動式選果台でふるいにかけ、それをゆっくり流れるベルトコンベアーの上で粒選り。キャビアのように黒光りした、健全で完熟したブドウのみが使われるため、このように少ない収量になるのです。

発酵後、ワインはフレンチオークの小樽で19ヶ月間熟成。ブラックベリーやブラックチェリーなど熟した果実に甘草のスパイシーさが加わり、アフターにビターチョコレートの香ばしい風味。バランスのよい酸味とキメ細かなタンニンが骨格を形作り、今でも果実味の豊かさで楽しめますが、あと10年寝かせたらどのように変化するのだろうかと、大きな期待も膨らませてくれます。

この「信州東山カベルネ・ソーヴィニヨン」と「信州小諸メルロー」を試したら、さらにその上、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをブレンドしたソラリスの最高峰「マニフィカ」に挑戦したいものです。

7560円(税込み)/マンズワイン http://www.mannswine-shop.com/search/series/soralis.htm

取材・文/柳忠之

 

【柳忠之の〈いますぐ飲みたい日本ワイン〉】一覧記事はこちら
http://www.premium-j.jp/tadayuki-yanagi/

 

 

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