高知県の塩づくり:ソルトコーディネーター 青山志穂

2016.12.09

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高知県の塩づくりの歴史

日本全国各地で塩が生産されていますが、高知県は製塩事業者が多い、塩の名産地の1つ。東西に長く伸びる土佐沿岸では濃縮工程も結晶工程も太陽と風の力だけで行う「完全天日塩」の生産者が非常にお多く、東の室戸岬では海洋深層水を使った塩づくりが盛んに行われています。

高温多湿な日本では天日塩づくりはなかなか難しい中、それほど盛んということは、気象条件に恵まれているのかというと、そんなことはありません。沿岸は年間を通じて比較的温暖な気候で、冬の間の晴天は多いものの、日照時間は全国17位、年間降水量はなんと全国1位、台風の直撃も多く、天日塩づくりに優位な環境とは言い難いのが現実です。

そんな高知県で天日塩づくりが盛んに行われるようになったのは、どうしてなのでしょうか。

 

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