「お米が主役」 vol.65

《番外編》トルコのお米料理とパン料理を探る:お米キュレーター 柏木智帆

2017.02.14

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世界三大料理・トルコ料理はお米メニューも充実

トルコの定番料理といえば、スパイスやヨーグルトで味付けした牛肉やチキンをぐるぐると回しながら焼いた「ドネル・ケバブ」が最も有名です。

他に、牛や羊の挽肉を焼いた「キョフテ」というハンバーグのような料理、子羊の腸を引き伸ばしてドネルのように焼いた「ココレッチ」というホルモン焼きのような料理など、肉料理が広く知られています。

写真(上)/ トルコの前菜「メゼ」


(2)rd1700_20170213写真(上)/ イスタンブールにある市場「エジプシャンバザール」

しかし、トルコはパンや野菜、魚、フルーツ、ナッツ、スイーツなど、さまざまな食材があり、「世界三大料理の一つ」と言われるだけあって、中東諸国の中でも外食産業が発達しているのです。

そして、ユニークなのが、お米をはじめとした具材を野菜や貝に詰めた「ドルマス」という料理。お米のほかに、ナッツ、レーズン、ミントなどが入っていることもあります。

 

お酒とのペアリングを楽しめるごはん

(3)rd1700_20170213写真(上)/ ヤプラク・ドルマス

たとえば、ブドウの葉のごはん包みは、「ヤプラク・ドルマス」。
ブドウの葉がヨモギのような風味で、ごはんとの相性は抜群です。


(4)rd1700_20170213写真(上)/ ミディエ・ドルマス

ムール貝の殻にごはんを詰めた「ミディエ・ドルマス」は、ひんやりと冷たい料理。寒い日は食指があまり動きませんが、暑い夏にはキリリと冷やした白ワインが合いそうです。


(5)rd1700_20170213写真(上)/ ビベル・ドルマス

ピーマンにごはんを詰めた料理は「ビベル・ドルマス」。その姿形は、日本でポピュラーな「ピーマンの肉詰め」を彷彿とさせます。大きめのピーマンの場合は詰められる具材の量も多いため、豆を混ぜたごはんやシナモンを混ぜたごはんなど、中身のバリエーションが豊富です。

中粒種のお米をオリーブオイルで炒めてしっかりと味付けしたドルマスは、お酒の締めではなく、お酒の肴になるごはん。日本のいなり寿司やイカめしもドルマスと捉えて、お酒とのペアリングを探究すると、お米の楽しみ方の幅がもっと広がるかもしれません。

 

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