世界に誇る日本の“用の美”。山田工業所の「打出フライパン」

2016.05.28

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九十九打出フライパン

また「九十九打出フライパン」は、深めの造りで持ち手の部分に木製のグリップを配してあるのが特徴。このグリップには絶妙のカーブが与えられており、男性の大きな手にも、また女性の小さな手にもぐっとなじみ、非常に使いやすくなっています。「『九十九』には神が宿るほど長く使ってほしい、それほど長く使えます」という職人の思いが込められているとのことです。

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山田工業所のフライパンをプロが絶賛する理由とは

では、山田工業所のフライパンと普通のフライパンとは何が違うのでしょうか? 飯田氏によればその特徴は2つとのこと。

 その1、板厚をコントロールしていること

職人が板厚を見ながら製品を作るため、底面では厚く、側面では薄くなっています。これが大量生産のプレス品になると厚さは均一になってしまいます。しかし、鉄板は厚くなればなるほど「蓄熱効果」が高くなるのです。ですから、底面は厚く、側面は薄くという加工はフライパンとして理にかなっているのです。

 その2、微妙な凹凸による効果

打ち出しによって製作されているため、山田工業所のフライパンの表面には微妙な凹凸が無数についています。この凹凸がそこで焼く食材をフライパン表面にくっつきにくくするのです。また、この凹凸によって油なじみが良くなります。

飯田氏によれば、「VitaCraft Pro 打出フライパン」「九十九打出フライパン」は家庭で使いやすいことを念頭に置いて製造され、板厚が1.6ミリになっているとのこと。山田工業所の業務用のフライパンの板厚は2.3ミリでより重いのです。通常のプレス製造のフライパンでは板厚は1.2ミリほどですが、前述の蓄熱効果をより高め、しかし業務用ほど重くないようにこの板厚が選択されているのです。

一流の目利きである飯田氏も褒める山田工業所の「VitaCraft Pro 打出フライパン」「九十九打出フライパン」は、まさに日本が世界に誇る逸品といえるでしょう。

「九十九打出フライパン26cm」
価格:1万3000円[税別]

「VitaCraft Pro 打出フライパン27cm」
価格:1万5000円[税別]

*……この価格は「飯田屋」での販売価格です。

■お問い合わせ
飯田屋
http://www.kappa-iida.com/

取材協力:飯田屋

 

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