ライフスタイル

世界的ブランドを目指す、日本オリジナルの美しい靴「yuhaku」

2016.08.17

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独特のグラデーション仕上げが大きな魅力

この美しい靴をつくっているのは横浜の「yuhaku」(ゆはく)というブランド。「yuhaku」という名前は創業者でデザイナーの仲垣友博(なかがきともひろ)さんの名前を「ゆうはく」と読み替え綴ったものです。

「yuhaku」の靴のいちばんの魅力は独特のグラデーションの仕上げ。グラデーション仕上げというと、フランスの靴ブランドのベルルッティが創案した「パティーヌ」が有名ですが、「yuhaku」のグラデーションは仲垣さんのオリジナルです。

違いは、パティーヌが靴クリームを塗り重ねるのに対して、「yuhaku」は染料のみで色付けをすること。より自然な風合いで、色落ちがしにくいのが特徴です。

そのオリジナルの染色を、横浜の本社ビルで、一点一点手作業で行っている。そのため「yuhaku」の靴は生産数が少ないのも魅力。「yuhaku」は、知る人ぞ知る、通好みのブランドなのです。


日本の革の文化を残したい

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仲垣友博さん

仲垣さんは、そうした好評をよろこびつつ、しかし「世界的ブランドを目指したい」といいます。そしてそれは富や名声のためではありません。

「日本にも、かつては革の生産業者がたくさんいました。でも、さまざまな問題で廃れてしまって、いまは最盛期の面影もない。革の製造業は若者に人気がなく、ますます減る一方になっています」

それを仲垣さんは「日本の文化の大きな損失」といいます。

「しかし、たとえばエルメスが日本の革工場を買い取り、正規ファクトリーとしたらどうなるか。そうなれば、きっと若者たちにも憧れとなり、豊かな才能が集まるはず。そしてそれが地域の活性化や街興しにもなるはずです」

だから仲垣さんは「yuhakuをエルメスのような世界的ブランドにしたい」という。そうして「日本の革の生産業を復興させて、日本の革の文化を残したい」というのです。

そして、実際、「yuhaku」はステファノ・ブランキーニやサントーニといった、靴好きなら誰もが知る名門靴ブランドに認められるなど、国外で高い評価を得ている。「yuhaku」が世界的ブランドになるのは近いのかもしれません。

とまれ、「yuhaku」の志は尊く篤い。応援したいと思うのです。

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掲載順に
「YSH0201」8万6400円(税込)
「YSH0201」8万6400円(税込)

お問い合わせ
yuhaku
http://yuhaku-official.kir.jp/
公式 ONLINE SHOP
http://www.yuhaku.co.jp/

取材・文/福田豊

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