特選“有田焼”:日本人のための洋食器「minimum essencials」

2016.10.06

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白米が中心、でも和食ばかりじゃない現代の食卓に寄りそう洋食器

原口陶磁苑が手がける「minimum essencials」のコンセプトは、現代の日本人のための洋食器。滑らかな質感を際立たせるシンプルな白い器には、随所にこだわりがつまっています。たとえば、手に器を持つ日本の食文化に合わせた、手になじむ形。また、最後までスプーンでもすくいとりやすいように、ボウルのふちがわずかに内側に閉じているのも特徴的です。

日本の食卓には、毎回のように白米が並びます。かといって現代は和食ばかりではなく、白米と一緒に洋食も中華も、いろいろ楽しむのが一般的。しかし、それを前提にした食器はありません。このシリーズでは白米に合う「basic bowl“wan”」も用意されました。

SONY DSCSONY DSCあえて手では成形せず、型物にしたことによるミニマムな美しさ

原口陶磁苑は、30年前に日本で初めてボーンチャイナの和食器を手がけた有田焼の窯元、日本ボーンチャイナの2代目が立ち上げた商品開発ラボです。歴史ある有田の伝統を受け継ぎながら時代をとらえてきた日本ボーンチャイナは、主にホテルや旅館などに卸すプロ仕様の食器を扱ってきた窯元。個性的な器をさまざま手がけてきたその技を活かし、原口陶磁苑では新たに一般家庭に向けて発信しています。

「minimum essencials」シリーズは、ある程度の量産を可能にする型物。ボウルの縁などは内側に閉じた形にするため後から削る手間がかかりますが、ろくろで成形する器とは違ったミニマムな美しさが印象的です。

 

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