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美しいデザインを実現した木工の技「オリヅル」と「アルベロ」

2016.11.24

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オブジェのような存在感があるチェアとコートハンガー

カーデザインではゼネラルモーターズやポルシェなどにも携わり、イタリア人以外で初めてフェラーリを手がけたデザイナーとしても知られる奥山清行さんが設立したKEN OKUYAMA DESIGN。成形合板を使って巧みに形作られたチェア「オリヅル」とコートハンガー「アルベロ」は、世界をまたにかけるそのデザインセンスと、日本の職人によるハイレベルな木工技術によって生まれました。

制作を担っているのは、1940年創業の天童木工。将棋の駒をはじめとした木工業の盛んな街として知られる山形県天童市で、その技を培ってきたメーカーです。

上の画像提供:天童木工

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画像提供:天童木工

400キロもの重さに耐える極秘技術で作られたチェア

折り紙を思わせるチェア「オリヅル」は、成形合板ならではのしなりを活かしてクッション性のある座り心地も実現しています。開発時には「こんな複雑な形に曲げられるのか」と木工職人たちも頭を抱えたとか。試験として1/2サイズで曲げることに成功した後も、実物のサイズで試作する段階で困難の連続だったといいます。今でもこのチェアを曲げることができる職人は1人か2人しかいないそうです。

一切の無駄が省かれたミニマムな美しいデザインのチェアですが、なんと400キロもの静荷重にも耐えます。多くの検証を重ねてようやく完成したその方法は、天童木工でも限られた人しか知らない極秘技術となっているそうです。 

 

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