トヨタが仕掛けるモビリティの一艇「TOYOTA PONAM(ポーナム)-31」

2015.12.07


2艇続けての日本ボート・オブ・ザ・イヤー&グッドデザイン賞受賞

トヨタ自動車が開発・製造し、トヨタマリン営業所と全国のトヨタマリン販売店で発売しているPONAM(ポーナム)-31が、2015年度グッドデザイン賞を受賞しました。PONAM-31の登場は2014年の10月のこと。それから1年が経っているわけですが、タイミング的に今回の受賞となったようです。

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グッドデザイン賞だけでなく、日本国内で発表・発売された最も優れたプレジャーボートに贈られる日本ボート・オブ・ザ・イヤーも昨年受賞しています。実はこのPONAM-31の前に2011年に発表したPONAM-35というボートも同じく2011年の日本ボート・オブ・ザ・イヤーと2011年度グッドデザイン賞を獲っており、トヨタにとっては2艇続けてのW受賞となったわけです。

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トヨタがボートを作る意味

トヨタがマリン事業をスタートさせたのは1997年のことです。その設立の経緯を「四方を海に囲まれている日本では、陸がクルマでいっぱいになったらきっと海へ出て行く。だからトヨタは海のパッセンジャーカーを作り、いずれは、空・陸・海をシームレスにつなげていく、新たなモビリティの可能性を追求していく」としています。もちろん、自動車エンジンや自動車技術の応用、品質管理基準の導入など、これまでクルマづくりで培ってきた技術をそのままボートに注ぎ込むことができるわけです。

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乗り心地、静粛性、居住性を高い次元で達成

PONAMとは、日本と同じく四方を海に囲まれ面積も似ているニュージーランドの先住民族マオリ族の言語で「鯨」を意味する「Waipounamu」からの造語です。全長31フィート(10.57m)の中型艇であることを示しています。

PONAM-31には、トヨタのランドクルーザー・プラドに搭載される3ℓ直噴ディーゼルエンジンをベースにしたマリンエンジン2基搭載(最高速度は38ノット)しています。船体はプレジャーボートで一般的に使用されるFRPではなく、大型船舶に用いられる高強度アルミ合金を採用したアルミハルでできており、快適な乗り心地と高い耐久性を確保しているのが特徴です。

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操船支援システムにもトヨタの技術を注入

レーシングドライバーの飯田章氏がアドバイザーとして開発に参加し、走りの楽しさや操縦性にこだわった開発が進められたということです。加速感やレスポンスだけでなく低燃費で排ガス規制Tier3をクリアし低エミッションも実現しています。

また、トヨタの自動車技術を応用した制御システムであるトヨタドライブアシスト(離着岸操作を簡単に行なえる操船支援システム)、トヨタバーチャルアンカーシステム(自動制御で船体の位置や方向を保持する操船支援システム)などのオプション設定もしています。

車と同じように、各家庭に一台プレジャーボートを持つ時代が、もしかしたら来るのかもしれません。

 

 

■スペック
全長:10.57m/全幅:3.20m
重量:5600kg
総トン数:6.6トン
エンジン:M1KD-VH
排気量:2982cc×2基
出力:191kW(260PS)×2基
燃料タンク:620ℓ
清水タンク:110ℓ
定員:12名
フライブリッジ:5名
航行区域:沿海
価格:2970万円(税抜)

■お問合せ
http://www.toyota.co.jp/marine/lineup/31/index.html

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