旅行

有馬温泉 陶泉 御所坊:「プレミアム温泉」vol.28 石井宏子

2016.03.12

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日本の雑穀で育てた幻のブランド牛「但馬玄」

本当に美味しいものとは何でしょうか。この宿が行き着いた食への思いは「素材」。純金にメッキはいらない、というご主人の言葉が衝撃的でした。野菜や果物は有機や無農薬などこだわりを持って選ぶ人が増えてきました。でもこの宿はそれだけではないのです。もちろん、米も野菜も宿の自家農園で栽培。魚は、瀬戸内海の最も美味しい魚が集まるといわれる明石浦漁港から。神戸で唯一旅館として出入りを許され、調理長がせり落として仕入れています。

そしてついにそのこだわりは牛肉にも。肉への概念が変わる「神戸ビーフと但馬玄のステーキ食べ比べ付き山家会席」。食事処の鉄板で焼かれるステーキで「但馬玄」をいただくと、その後の肉人生が変わってしまうかもしれません。世界が憧れる日本の牛肉のスーパーブランドといえば「神戸ビーフ」ですが、「さし」が入るほど評価が高くなることから、米国産コーンなどで育てるのが一般的だとか。一方「但馬玄」は、肉についてとことん突き詰めて行くと、どんなものを食べて、どんな環境で、どのように育てられたかということが大切なのではないか?と考えた生産者が試行錯誤して、和牛原種の但馬牛をそば殻や胡麻など日本の食事で健康的にすくすくと育てたのが「但馬玄」。旨みたっぷり、ふわっと溶けるさっぱりとした脂。牛肉でありがながら不飽和脂肪酸を多く含み、いただくわたしたちまで健康にしてくれる幸せな日本プレミアム牛肉です。これを知ってしまったらもう戻れないかもしれません。

 

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