盆踊りも百花繚乱!今宵は、入谷朝顔まつり、築地本願寺へ:「今宵も盆悩まみれ」 vol.16 佐藤智彦

2016.07.15

20160715_asagaomatsuri_1

下町に夏の到来を告げる朝顔市の開催と同時に、盆踊りも華開く!

江戸下町に夏の到来を告げる風物詩の代表格、入谷の【朝顔まつり】。毎年七夕の7月7日を挟んだ6日から8日までの三日間、入谷鬼子母神を中心に言問通り沿いに「朝顔市」が立つ。120 軒もの朝顔業者や縁日が軒を連ね、多くの観光客とともに、街は一気に賑やかになる。しかも開催時間は午前5時から夜23時まで長時間にわたる。

お気に入りの朝顔を選ぶなら早朝がいちばん!そこで初日の7月6日水曜朝、早速朝顔市へ足を運んでみた。

ボクが入谷に着いたのは午前6時。その時点で既に朝顔の鉢を手にした多くの人とすれ違い、気が焦ってしまう。まずは毎年必ずいただく店へ行ってみることにする。今年は30万人の来客ということで、10万鉢もの朝顔は飛ぶように売れていく。一般的なのは行燈(あんどん)仕立てにした朝顔で、一鉢2000円。4色の朝顔が植えられたものや、曜白、絞り、桔梗咲きといった日本朝顔はもちろん、西洋朝顔や琉球朝顔、夕顔など、その美しさを競う様は圧巻だ。

中でも人気なのが「団十郎」という海老茶色が美しい品種だ。その名の通り、歌舞伎役者・二代目市川團十郎が歌舞伎十八番の一つである荒事「暫(しばらく)」で着た衣装の色であり、現在でも成田屋の色である海老茶色にちなんで名付けられた。 一般には種子が流通しておらず、朝顔市ではこの花を求める常連客が多い。

また、朝顔市に来たら必ず立ち寄るべきなのが、「恐れ入谷の鬼子母神」で名高い鬼子母神・真源寺。境内では朝顔をかたどったお守りがズラリと並び、切火とともに気持ちよく頒布してくれる。

さて「朝顔市」といえば、盆オドラーにとっては、同日程で開催される、入谷南公園での地元六町会による盆踊り【朝顔音頭大会】が頭に思い浮かぶことだろう。盆踊りの開催が少ないシーズン前半において、参加することがほぼ「常識」となっているこちらの盆踊りでは、三橋美智也と斎藤京子が唄うご当地曲《朝顔音頭》が目玉の一曲だ。他にも2012年に誕生した台東区のご当地ナンバー《たいとう音頭》や、《男おけさ》《交通安全音頭》など、曲数は10曲程度なものの、子どもから大人まで誰もが踊りやすい曲が多く、この点も盆踊りのスタンダード的会場として人気が高い所以だろう。

例年梅雨明け前の雨が多い時期に実施ということで、中止にならないかヒヤヒヤさせられるものだが、今年は連日天気に恵まれ、順延の心配もなく開催された。そのせいかいつも以上に踊り子の数が多く、輪の数も五重、いや六重だろうか。踊る場所を確保することさえ難しいほどの盛況ぶりだった。

次ページ《築地本願寺ではご縁フェスタが開催。一足早い盆踊りも!》