石井宏子の<ここにしかない日本>:【佐賀県 唐津市】「旅館 洋々閣」

2016.09.24

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潮風を感じる黒松の庭

現在の洋々閣は大正元年に改装した建物。1800坪の敷地に20室、黒松の美しい庭を囲むように回廊で繋がっています。夏の名残の季節に訪れた今回の唐津は、潮風と月を楽しむ旅になりました。
虎魚(おこぜ)の活造りは、新鮮な魚が入る唐津ならではのお楽しみ。皮や肝なども丁寧に整えられて一緒にいただきます。こっくりと艶やかに煮付けられた真鯛のあら炊きは、骨の隅の隅まで味わい尽くしたくなるほどの美味しさ。思わず無口になってしまいます。
夕食の器は全て唐津の隆太窯のもの。中里隆さん、中里太亀さん、中里花子さん、それぞれの器はひとつひとつは個性が異なるように見えて、こうして料理と一緒に出てくると不思議と調和してひとつの世界観を感じます。

 

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