旅行

「今宵も盆悩まみれ」 vol.34

2016年の盆踊り総括。記憶に残るユニークな会場・其の壱:盆踊りキュレーター 佐藤智彦

2016.11.18

20161118-1

記憶に刻まれる、今年経験したユニークな盆踊り

ごきげんよう。年末が近づいて来ようが、分厚いコートを出して冬に備えようが、ボクは頭の中にいつでも音頭が流れる能天気な夏野郎であることに変わりはない。そして今週もこの夏の思い出を回顧してみよう。

20161118-2首都高速都心環状線の真上で踊る【祝橋公園納涼盆踊り大会】。編集部撮影

今年自分にとって最も愛すべき10の盆踊りについては先日の記事で書いた通りだが、その場では紹介しきれない、記憶に刻まれる盆踊りが多々あったことは事実だ。中には一風変わったものや、「遠征感」を漂わせる場所も。そこで今週と来週はそのユニークな盆踊りについて、記憶を紐解きながら紹介したいと思う。

20161118-3記憶に残る懐かしい盆踊りを思い起こさせる【渡田新町公園盆踊り大会】

*魂が震える川崎の名物曲《川崎おどり》を堪能!そして適度な開放感とアウェイ感
【渡田新町公園盆踊り大会】7月17日(日)18日(月・祝)19日(火)

20161118-4 (1)広い敷地でゆったりと踊れるのもこの会場の魅力

シーズン中、地方遠征を除けばほぼ毎晩23区内で踊るボクであるが、例年必ず1度か2度、川崎まで足を延ばすことにしている。目当ては川崎の名物ご当地曲《川崎おどり》だ!

川崎市の北から南までどの地域でも踊られる同曲は、1972年に川崎市が政令指定都市になったことを記念して作られた曲で、歌は「ご当地曲の女王」都はるみ。阿波踊りベースのテンポのよさにこぶしを回した唄声、川崎大師や多摩川梨、地元言葉の「いいじゃんか」を使った歌詞、そしてタメを作ったり素早い足さばきだったりとメリハリの効いた踊り…一度踊ると忘れられなくなる。

川崎区にある渡田新町公園は都内からのアクセスがよいとはいえないが、毎年混み合ったスケジュールの合間に、ボクにとっては都合のよいタイミングで開催となる。そして広大な敷地の公園は、踊り子すべて合わせても一重の輪が繋がらないほど!この開放感とアウェイ感を味わいに遠征しているといっても過言ではない。

なお《炭坑節》《東京音頭》《チャンチキおけさ》といった都内でなじみのある曲のほか、《お座敷小唄》《音頭にっぽんめでた》のビクター新曲もラインナップ。この会場の雰囲気は、ボクにとって子どもの頃に経験した昔懐かしい盆踊りの記憶を想い起こしてくれるのだ。

 

次ページ《都内盆踊りの聖地・中央区にはこんな踊りも!》

KEY WORD

Area