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本物の忍者寺「妙立寺」で、からくり屋敷を体験

2015.11.06
 

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©Kevin Moore 2015

加賀藩の祈願所「妙立寺」

石川県金沢市に建つ、忍者寺として有名な「妙立寺(みょうりゅうじ)」は、正久山という山号をもつ日蓮宗のお寺です。加賀藩の祖・前田利家は、金沢城の近くに藩を守護する祈願所を建立しましたが、三代藩主・前田利常は、徳川幕府の監視を欺くため、現在では「寺町寺院群」と呼ばれる地域にこの妙立寺を移築・建立しました。1643年のことです。

バカ殿前田利常は、実は切れ者藩主

前田利常は、徳川幕府による改易を逃れるため、鼻毛を伸ばしてバカ殿のふりをしたというほどの切れ者でした。寺町寺院群も多くの武士が潜伏できるスペースとして作られたといわれており、その中心となったのが妙立寺でした。

寺町寺院群は、金沢城の出城の役目を果たしていたわけで、妙立寺はその本丸として、監視所の役割を担っていました。妙立寺が忍者寺といわれる所以は、外敵を想定した要塞としてのさまざまな仕掛けを備え、迷路のように複雑に入りくんだからくり屋敷のような構造をもっていたからです。

複雑怪奇なからくり寺、妙立寺の外観は2階建て。しかし中に入ると実際は4階建てとなっており、中2階、中々2階があるため7層の構造になっています。これは、当時幕府が3階建て以上の建物を禁止していたためです。4階建て7層の内部構造は複雑で、部屋数は23、階段は29カ所もあります。

まず本堂の屋根には望楼があり、ギヤマン張りの物見台になっています。境内には茶水のための井戸があり、内部の壁面に作られた横穴は、金沢城までの逃げ道に通じていたといわれています。本堂正面入り口の賽銭箱と見せかけた落とし穴、物置の隠し階段、障子に映る影から外敵の侵入を察知できる明かりとり階段、落とし穴階段、掛け軸の後ろの入り口、どんでん返し、入ったら空けられない部屋などなど、妙立寺は、侵入した敵を混乱させるさまざまなからくりと迷路が張りめぐらされた複雑怪奇な寺なのです。

拝観は事前予約でガイドつき

この忍者屋敷、入るには事前の電話予約が必要です。予約時間に集合し、人数がまとまるとガイドが寺の中を案内してくれます。自由行動は禁止です。もっとも迷路のように複雑な作りとなっているので、単独行動は不可能かもしれません。一見したところではわからない仕掛けも解説してくれるので、むしろガイドツアーはとても便利です。

 

拝観料:大人(中学生以上)800円/小学生 600円
拝観時間:9:00~16:30(3月~10月)/9:00~16:00(11月~2月)
休日:年末年始、法要日
所在地:石川県金沢市野町1-2-12
予約電話番号:076-241-0888(8:00~17:00)
定員制のため、人数に余裕がある場合は、当日も見学を受け付けます。
ガイド案内は、9時より30分ごとに開始です。

妙立寺http://www.myouryuji.or.jp/

 

 

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