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空気の澄んだ冬にこそ楽しみたい——「線香花火 筒井時正」

2016.03.04

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かつて競い合った「火の玉」の寿命は、職人の撚る技で決まる

こだわりは素材だけなく、職人による技にも表われています。線香花火の燃え方は、中に盛り込まれる火薬の量で決まってきます。その燃え方は、なんとわずか100分の1グラムの増減で、大きく変わるそうです。規定の0.08グラムの量が、職人のさじで正確に盛られていきます。

線香花火といえば、幼い頃に火の玉を長持ちさせたほうが勝ち、といって無邪気に競い合っていたのを思い出すもの。線香花火の命は、やはり火の玉の美しさと、どれだけ長持ちするかにあるといえます。「線香花火  筒井時正」は、その線香花火の一生のクライマックスにもこだわっています。

途中で火の玉が落ちないように、美しい火の玉が火花を散らし続けるのに最も重要なのが火薬を綴じる部分となる「首」。その職人の指は、まるでそこへ命を籠めるかのように巧みに動き、絶妙な強弱で撚られていきます。

 

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