2021年3月に108歳を迎える美術家、篠田桃紅の画業を辿る「篠田桃紅展 とどめ得ぬもの 墨のいろ 心のかたち」が、そごう美術館で開催される。会期は 2021年4月3日(土)~5月9日(日)まで。


《君に》 公益財団法人岐阜現代美術財団蔵(65.0×50.0cm) 墨、金泥、和紙
文字の形にとらわれない水墨抽象画という独自のスタイルを確立し、常に新しい表現に挑戦し続けてきた篠田桃紅。自然や時代の変化の中に漂いうつろう「とどめ得ぬもの」に寄り添い、そこに見出した一筋の「墨いろ」の線は、無限の広がりを感じさせる。


《百》 2012年 鍋屋バイテック会社蔵(210.0×150.0cm) 墨、銀泥、金地、和紙
本展では、日本古典文学と書法を学び出発した初期の作品から、文字を離れて墨の色や線を追求し、独自の抽象表現を切り開いたニューヨークでの挑戦と、よりシンプルに昇華された抽象へと向かったその後。そして余分なものを極限まで削ぎ落とし、一瞬の「心のかたち」を追求し続ける現在までの変遷を約80点の作品と資料を通して辿る。


《萩原朔太郎 詩》 1950-54年 鍋屋バイテック会社蔵(69.0×173.5cm)墨、和紙
2005年の「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれ、東京・増上寺大本堂の襖絵などの大作、ベストセラーとなった著書など、その活動が多岐にわたる桃紅。ザ・ビートルズが来日した際、宿泊したホテルに飾られていた桃紅の作品に感銘を受け、同じ筆を買い求めたというエピソードも残っている。


篠田桃紅アトリエにて。2010年撮影
不世出の芸術家が放つ一本の線から生まれる広大無辺な世界。そして墨色が紡ぎ出す多彩な表情を体感してみては。
◆「篠田桃紅展 とどめ得ぬもの 墨のいろ 心のかたち」
会期:2021年4月3日(土)~5月9日(日)
会場:そごう美術館
住所:神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階
時間:10:00~20:00 (入館は閉館の30分前まで)
※そごう横浜店の営業時間に準じ、変更の場合あり。
休館日:会期中無休
入館料:一般1,200(1,000)円、大学・高校生1,000(800)円、中学生以下無料
※事前予約不要
※消費税含む。
※( )内は、前売および以下のカードを提示した方の料金。
[ミレニアム/クラブ・オンカード、セブンカード・プラス、セブンカード]
※障がい者手帳各種をお持ちの方、および同伴者1名は無料。
※前売券の販売については、そごう美術館ホームページをご確認ください。
Premium Japan Members へのご招待
最新情報をニュースレターでお知らせするほか、エクスクルーシブなイベントのご案内や、特別なプレゼント企画も予定しています。