この秋、開館60周年を迎えるサントリー美術館にて、記念展「刀剣 もののふの心」が、2021年10月31日(日)まで開催されている。
開館以来、「生活の中の美」を基本理念として活動を重ねてきたサントリー美術館。本展は、武家の人生や暮らしの根幹を成す刀剣や甲冑武具に注目することで、刀剣文化の奥深さや、武家の心に培われた凛々しい美意識を振り返ることができる。


重要文化財 酒伝童子絵巻 画/狩野元信 詞書/近衛尚通・定法寺公助・青蓮院尊鎮 三巻(部分) 室町時代 大永2年(1522) サントリー美術館 【全期間展示】※場面替えあり
会場には、京都や近畿を中心に、由緒正しい神社や崇敬を集めてきた寺院に奉納され、伝来した貴重な刀剣が集結。また、武勇で名高い源頼光が率いる渡辺綱などの四天王が活躍する、サントリー美術館所蔵の狩野元信筆「酒伝童子絵巻」にも着目。これらの刀剣にまつわる伝説について、絵画や史料も加え、その意義を深く掘り下げている。


重要文化財 調馬・厩馬図屛風 六曲一双のうち左隻 桃山時代 16~17世紀初 滋賀・多賀大社 【展示期間:10/6~10/31】
さらに、臨場感あふれる主要な合戦絵巻や屛風によって、戦に赴く武家のいでたちを知ることができるほか、武家風俗を描く絵画や史料を通じて、調馬や武術の鍛錬など、日々の暮らしぶりにも触れることができる。


重要文化財 調馬・厩馬図屛風 六曲一双のうち右隻 桃山時代 16~17世紀初 滋賀・多賀大社 【展示期間:10/6~10/31】
古代から中世、近世と続くこの国の歴史において、多くの人々を魅了してきた刀剣文化。その深遠なる魅力を感じてみてはいかがだろう。
◆サントリー美術館 開館60周年記念展「刀剣 もののふの心」
会期:開催中~2021年10月31日(日)まで
※入館方法が変更となる可能性がありますので、最新情報はウェブサイトでご確認ください。
※作品保護のため、会期中展示替を行います。
会場:サントリー美術館(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階)
休館日:火曜日
※10月26日は18時まで開館
※9月19日(日)、22日(水)、23日(木・祝)、26日(日)は20時まで開館
※いずれも最終入館は閉館30分前まで
入館料:一般/当日 ¥1,700、大学・高校生/当日 ¥1,200
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