東京・新宿のSOMPO美術館にて、スイスのジュネーヴにある プチ・パレ美術館が所蔵する19世紀後半から20世紀前半にかけてのフランス近代絵画を紹介する「スイス プチ・パレ美術館展 印象派からエコール・ド・パリへ」が開催される。会期は2022年7月13日(水)から10月10日(月・祝)まで。


オーギュスト・ルノワール 《詩人アリス・ヴァリエール=メルツバッハの肖像》 1913年 油彩・カンヴァス 92×73 cm
ASSOCIATION DES AMIS DU PETIT PALAIS, GENEVE
プチ・パレ美術館は、熱心な美術蒐集家であった実業家、オスカー・ゲーズ氏が1968年に創設。ルノワールやユトリロといった著名な作家をはじめ、すぐれた作品を数多く所蔵しているが、ゲーズ氏の逝去後に休館しており、現在も一般には公開されていない。約30年ぶりに日本で開催されるコレクション展は、現地でも見ることのできない傑作を鑑賞できる貴重な機会となっている。


アシール・ロージェ 《花瓶の花束》 1894年 油彩・カンヴァス 60×73 cm
ASSOCIATION DES AMIS DU PETIT PALAIS, GENEVE


モーリス・ドニ 《休暇中の宿題》 1906年 油彩・カンヴァス 94×73 cm
ASSOCIATION DES AMIS DU PETIT PALAIS, GENEVE
本展は、印象派や新印象派、キュビスム、エコール・ド・パリなど、19世紀後半から20世紀初頭のパリで次々と台頭したフランス近代絵画の流れを展望。全体を、「印象派」「新印象派」「ナビ派とポン=タヴァン派」「新印象派からフォーヴィスムまで」「フォーヴィスムからキュビスムまで」「ポスト印象派とエコール・ド・パリ」の6章に分け、それぞれの絵画動向の特徴を詳しく紹介している。


ジャン・メッツァンジェ 《スフィンクス》 1920年 油彩・カンヴァス 116×89 cm
ASSOCIATION DES AMIS DU PETIT PALAIS, GENEVE


モイズ・キスリング 《サン=トロペのシエスタ》 1916年 油彩・カンヴァス 90×110 cm
ASSOCIATION DES AMIS DU PETIT PALAIS, GENEVE
また、新しい絵画様式の先駆者や、既存の観念にとらわれない個性的な画家など、近代都市パリで展開した芸術活動を周辺から支えていた画家たちの作品にもスポットを当てている。38名の画家による、油彩画65点という充実したラインナップは見応え十分。この機会に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。
◆スイス プチ・パレ美術館展 印象派からエコール・ド・パリへ
【会場】SOMPO美術館(東京都新宿区西新宿1-26-1)
【会期】2022年7月13日(水)~10月10日(月・祝)
【休館日】月曜日(但し7月18日、9月19日、10月10日は開館)
【開館時間】10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
【観覧料】一般:1,600円、大学生:1,100円、高校生以下無料
※ 身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方はご本人とその介助者1名は無料 、被爆者健康手帳をお持ちの方はご本人のみ無料
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